「責任感が強い人に向いている仕事は何?」
「責任感が強い手他の人に頼れない」
などと悩んでいませんか。
責任感が強いことは素晴らしいことですし、責任感が強いからこそ信頼関係が築けたり、努力してよりよい仕事ができたりします。しかし、責任感の強いことが原因で辛い思いをしている人も少なくありません。
この記事では責任感が向いている仕事を解説します。さらに責任感が強いと感じる人が心がけることや長所と短所、採用試験で責任感をどのようにアピールするかをまとめてみました。ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
責任感が強い人の長所と短所
責任感があることは就職する上でとても評価されやすいポイントです。
「責任感が強い」と感じる人は、長所と短所を把握して就活準備を進めましょう。
責任感が強い人の3つの長所
責任感が強い人の長所を3つご紹介します。
真面目
責任感が強い人は真面目な人が多く、仕事に対して誠実に向き合い、最後までやり遂げようとします。決して嘘をついたりすることはなく、時間や約束を守るのも長所の一つです。
時間や約束を守らないことは、責任を果たさないことと同じだと考えていることが多いです。
完璧主義
責任感が強い人は理想が高く、向上心もあり自分に厳しい人が多いです。
与えられた仕事に対しミスを起こさないよう完璧に取り組み、中途半端な仕事はできない傾向にあります。
目標設定が高く努力を惜しまず、求められていること以上の成果を出すためにストイックに取り組むところもあるでしょう。
責任転嫁しない
責任感が強い人はトラブルや失敗が起きた場合、犯人捜しをしたり、失敗を責任転嫁したりしません。自分に何か問題がなかったか思慮深く考え、自分で解決しようとします。
そのような考え方を「自責思考」といい、成長するためには必須だと言われている考え方です。
しかし自責思考を悪く使ってしまい、自分の力で解決しようと考えてばかりいると、自己肯定感が下がってしまうことにもつながりますので、注意しましょう。
責任感が強い人の3つの短所
責任感が強い人の短所はどんなところなのでしょうか。短所を3つご紹介します。
人に頼れない
責任感が強い人は「自分で何とかしなければいけない」と考えてしまいがちです。
与えられた仕事を途中で投げ出せず、一人で抱え込んでしまい、キャパシティを超える量の仕事を引き受けてしまうこともあります。
それが原因でストレスをうまく発散できずに、体調を崩してしまうこともあるでしょう。
自信過剰に見えてしまう
責任感が強い人は「自分がいなければ仕事が回らない」などと、考えてしまう人が多いです。
仕事ができる人も多いため、良かれと思い発言したことが批判していると受け取られてしまうこともあります。
その状況が続くと周りから近寄りがたい存在となり、「あの人に任せておけばいい」などと孤立してしまう可能性もあります。
他人に厳しくなりがち
責任感が強い人は自分に厳しいため、他人にも厳しくなりがちです。
仕事では自分と同じようにまじめに取り組んでいない人などに腹が立ったり、ストレスを感じたりすることもあります。
「なぜ同じように仕事ができないのか」と考え続けてしまうと、過剰なストレスを抱えることにもなります。
他人は自分と同じようなスキル・ペースではないと理解することが大切です。
責任感が強いと感じる人が心がけること
責任感が強いため、辛いと悩んでいる人も少なくないのではないでしょうか。
責任感が強いと感じる人が心がけることをご紹介します。
人に頼る
仕事が忙しい時や、自分一人でやり遂げるのが難しい場合は、周りの人に協力を仰ぎましょう。
協力を得ることにより、自分一人で仕事をするよりも時間の短縮になり、ストレスも軽減されるでしょう。
責任感が強い人の多くは「人に頼れない」人でもあります。「人に頼れない」とは、「人のことを信頼できない」ことでもあります。
人に頼れない人は、仕事を断る勇気をもちましょう。
自分のキャパシティを超えてしまう量の仕事を引き受けてしまう前に、勇気を出して仕事を断るようにします。
多くの仕事を抱えすぎたために納期に間に合わなかったり、体調を崩して仕事を途中で投げ出してしまったりすることもあります。
仕事を途中で投げ出してしまうと、抱え込んでいた仕事の分だけ周りにも迷惑をかけてしまうため、その前に断るように心がけましょう。
失敗を恐れない
責任感が強い人は完璧主義なところが長所といえますが、完璧主義だからこそ失敗を恐れてしまいがちです。融通が利かず、プライドが高いとも言えます。
プライドが高く失敗を恐れるあまり、常に緊張して仕事に取り組んでしまうのです。そのためストレスがかかってしまい、疲労で身体が辛くなることもあるでしょう。
どんな人でもミスや失敗はあります。大げさかもしれませんが、失敗したからといって命を取られるわけではありません。
完璧を目指すのではなく、許容範囲をあらかじめ決めて仕事を進めます。
ミスなく仕事をすることは素晴らしいことですが、たまには息抜きをして緊張している身体を解きほぐすよう心がけてみましょう。
自分を責めない
責任感が強い人は、完璧主義であり理想が高いため、思うような結果が出なかった場合に自分を責めてしまいがちです。
思うような結果が出なかった場合、「こういうこともある」「次また頑張ればいい」と自分に言い聞かせることが大切です。
まずはうまくいかなかった状況を受け止めましょう。自分を責めることはせず、頑張った自分を認めることで、次に進むための力に変えられるはずです。
しっかり休む
責任感が強い人は休日でも仕事のことを考えてしまったり、休日に仕事をしたりすることも少なくありません。
そのような状況が続くと、気づかないところでストレスが溜まってしまい、体調を崩すことにもなりかねません。
たまには有給休暇を取って、仕事のことについて考えない日を作ってみてはいかがでしょう。
有給休暇なら仕事に関わる人へも事前にアナウンスできますし、しっかり仕事を休むことでリフレッシュでき、気持ちもあらたに仕事に取り組めるでしょう。
責任感が強い人に向いている仕事
責任感が強い人はどのような仕事が向いているのでしょう。向いている仕事と理由を一つずつご紹介します。
命にかかわる仕事
命にかかわる仕事は手を抜くことはおろか、ルールなどをおろそかにすることは決してできません。
もしおろそかにしてしまった場合は、人の命が失われてしまったり、障害が残ることに繋がってしまったりするほど責任の重い仕事です。
しかし責任の重い仕事ゆえ、命を救えた時の喜びを感じられ、感謝されることも多い仕事です。
責任感が強い人は命にかかわる仕事にしっかり向き合え、投げ出すことも少ないため向いている仕事といえます。
命にかかわる仕事
- 医師
- 看護師
- 薬剤師
- 助産師
- 保健師
- 消防士
警察官
警察官には正義感や責任感が求められます。その他、体力や誠実さなども求められますが、他の職務の性質とは異なるため責任感をもつことがとても大切です。
利益や利害のために職務を果たすわけではなく、住民や国民のための仕事であるといえます。
責任感が強い人は、誰かのために仕事をしたいという人も多いのではないでしょうか。大変なことは多いですが、責任感が強い人の長所を活かせる仕事といえます。
教師
教師は子どもを見守りサポートする中で、子どもの成長や変化にやりがいを感じられる職業です。
真面目さもとても大切な資質となり、奉仕や忍耐力のある責任感が強い人に向いている仕事といえます。さらに安心して物事を任せられることは、責任感が強い人の長所の一つです。
人事
人事の仕事は企業に適した人材を採用するための採用計画の立案・実施・選考をはじめ、昇給や昇格に関わる人材評価や労務管理を行うことです。
人事の仕事は企業で働く社員の昇給や昇格に関わる人材評価などダイレクトに関わるため、責任感の強い人が向いている仕事といえます。さらに人事情報を他言してはなりませんから、口が堅い人はとくに向いています。
フリーランスで働く
フリーランスの仕事は自分で仕事の裁量を決められます。
どこで仕事をしても自由ですし、納期に間に合えば休みも自由に取れるでしょう。
クライアントからの信頼関係を築くためには、責任をもって仕事に取り組む姿勢が大切ですので、責任感が強い人には向いている仕事といえます。
「責任感が強い」と上手にアピールする3つの方法
社会人として責任感があることは当たり前のことですが、求められる大切な資質の一つです。
どのようにアピールすれば効果的に伝わるのかを考え、準備する必要があります。具体的な例文も一緒にご紹介します。
具体的なエピソードを伝える
採用担当者にあなたの人柄(責任感が強いこと)をわかってもらえるよう、具体的なエピソードを準備しましょう。
エピソードを伝えることで説得力が生まれ、エピソード内で責任感が強いことで生じた成果も伝えられると、よりいっそう具体的にイメージできるでしょう。
下記の例文も参考にしてみてください。
具体的な例文
私は、何事も最後まで諦めずに取り組めます。
そのように感じたのは、学生時代の部活で部長を任命され務めたことがきっかけです。
元々部長をするタイプではなく、ましてやまとめる立場が苦手でした。しかし部長に任命されたからには諦めず、練習メニューについて部員に相談しながら話し合い、顧問と部員の間に入り意見をまとめたりしていました。そのうちに部員や顧問からの信頼を得られていると知りました。
さらに部活についての情報にアンテナを張りながら日々過ごすことで、部員にアドバイスでき、部長としての責任感につながったと考えています。
自分だけで抱え込んでしまいそうになっても、部員や顧問に相談することでストレスを抱えることはありませんでした。
貴社での仕事において、どんな高い壁にぶつかっても諦めず常に物事の改善に努めたいと思います。
「責任感」の言い換え
責任感が強いことをストレートに表現すると、採用担当者の受けとめ方でマイナスなイメージにとらえられることも少なくありません。
そのようなことを避けるために責任感という言葉をストレートに使うのではなく、言い換えをして伝えるのも一つです。
責任感の言い換えは下記のとおりです。
- 物事を最後までやりぬく力がある
- 自分のすべきことが何か考えられる
- 壁にぶつかっても諦めず、解決策を考えられる
- 対人関係の道義を大切にし、おろそかにしない
言い換え表現を使うことで、採用担当者に具体的にイメージしてもらいやすくなります。
自身のエピソードなどに合う言い換え表現を使ってみましょう。
具体的な言い換え表現の例文
私の強みは、物事を最後までやり抜く力があることだと考えています。
その理由は、学生時代にアルバイトのリーダーを務めた経験があったからです。仕事の内容はとくに問題なかったのですが、学生が多いアルバイト先だったため、学校行事の重なる時期は人員不足になることも多くシフト調整が大変でした。
学生アルバイトのメンバーと頻繁に連絡を取り相手の状況を把握し、シフトに入れる日時を調整したり、代わりに私がシフトに入ったりすることもありました。繁忙期にはアルバイト先の状況を伝えて、短時間でもシフトに入ってもらえるよう促し、協力してくれたアルバイトには感謝の気持ちを伝えていたことで信頼関係が築けました。
貴社での仕事においても、他者を気遣いながら自らの知識や技術の向上に努め、貢献していきたいと思います。
面接官はあなたが入社後にどう活躍するかイメージします。そのためには、責任感が強いことをメリットとしてとらえてもらえるよう伝えていく必要があるでしょう。
入社後「どのように活躍できるか」というイメージにつながるよう伝えていきましょう。
「責任感が強い」とアピールする時に注意すること
責任感が強いとアピールする際に、マイナスイメージのエピソードを話してしまうと、印象が悪くなる可能性があります。
下記にご紹介するエピソードに気をつけながらアピールの準備をしましょう。
- ストレスをため込みやすい
- 完璧に仕上げないと納得できない
- 完璧なものを仕上げるまでに時間がかかる
- 他の人には責任感が感じられない
【まとめ】責任感が強い人は自身の特徴を理解し物事を気楽にとらえよう
責任感が強い人は、集団の規則を守り、自分の義務と責任を果たそうと努力することで信頼を得られる人が多いです。
しかし、自分一人で抱え込んでしまうと心身を病んでしまうことも考えられます。
責任感が強いと感じている人は、自身の長所をうまく活かし、物事を気楽にとらえて仕事をしてみてはいかがでしょうか。