「株式会社である」の副業は詐欺なの？調査してみた

インターネット上では、日々多くの副業情報が飛び交っています。その中でも近頃、「株式会社である」という名称で展開されている副業案件がSNSや広告などで話題になっています。特に、比較的低リスク・高収益をうたう広告内容や、口コミで広がる勧誘の動きがあり、「本当に稼げるのか？」「これは詐欺ではないのか？」と疑問や不安を抱く人が増えています。

結論から言えば、「株式会社である」の副業には十分な注意が必要です。なぜなら、その仕組みや実態があいまいで、勧誘手法に問題があるケースが見られるからです。たとえば、高額な教材やサービスを購入させた上で成果が出ない、あるいは紹介制度によって他人を勧誘することが収益の主軸になるようなモデルは、いわゆる「マルチ商法」や「情報商材詐欺」との共通点が多く見受けられます。

この記事では、まず「株式会社である」とはどういった企業なのか、実際に提供している副業の内容や勧誘方法について客観的に調査し、次にネット上での口コミや体験談を通じてその信頼性を検証します。さらに、法律的な視点から「詐欺の可能性」についての判断基準も解説し、最終的には読者が安心して副業を選べるよう、怪しい副業の見分け方やトラブルに遭った場合の対処法も紹介します。

重要なのは、情報の真偽を冷静に見極める目を持つことです。副業は本来、時間やスキルを有効活用して収入を増やすための手段であり、決してリスクを抱えてまで手を出すものではありません。今この記事を読んでいるあなたも、少なからず「もしかして怪しいかも？」と感じて調べていることでしょう。その判断力は非常に正しいアプローチです。

本記事を通じて、実際の証拠や論点を明らかにすることで、「株式会社である」が提案する副業の正体を見極め、読者自身が後悔しない選択をするための材料を提供していきます。

株式会社であるとは？副業内容を調査

「株式会社である」が提供するとされる副業内容の中心は、「SNSで好きな写真や動画に“いいね”をするだけで報酬が得られる」というものです。これは一見すると非常に手軽で魅力的に見えます。しかし、このような仕組みで安定した収入、ましてや“1日1万円”もの報酬が得られるというのは、現実的に極めて困難です。むしろ、その背後にある仕組みや誘導には、疑問を持たざるを得ません。

まず大前提として、SNSで「いいね」を押すという行為自体には、基本的に報酬が発生しません。プラットフォーム側（例：Instagram、X（旧Twitter）、TikTokなど）がユーザーのアクションに直接お金を支払うことはなく、それによって広告主が収益を渡すスキームも存在しません。仮に広告的な目的があったとしても、それはインフルエンサーや企業契約者レベルの話であり、無名の一般ユーザーが「いいね」だけで高額を得られる仕組みなど通常は存在しないのです。

次に、「1日1万円稼げる」といった誇大表現も非常に疑わしい点です。この種の副業勧誘では、「最初は無料で始められる」「簡単な作業で収入が得られる」といった甘い誘い文句が並びますが、実際には有料の会員登録・情報教材の購入・サポートプランの加入などの名目で、数万円～数十万円の初期費用を請求されるケースが多発しています。その費用に見合ったリターンが得られないばかりか、紹介制度によって他人を勧誘しなければ報酬が発生しないような仕組みである場合、それは実質的にマルチ商法や詐欺スキームと見なされるリスクがあります。

さらに、こうした副業案件では「誰でも簡単に成功」「初月で数十万円」といった口コミがLINEやSNSで共有され、疑似体験談や虚偽レビューによって信憑性を演出しているケースもあります。実際には、実在する人物ではない“テンプレ的な成功者”を使って信用を得ようとする手口が過去にも数多く確認されています。

まとめると、「いいねするだけで1日1万円稼げる」という主張は非現実的であり、そのような仕組みが成り立つ市場環境も存在しません。「簡単に稼げる」と感じた副業ほど、必ず仕組みと報酬の根拠を疑い、冷静に判断することが不可欠です。もし説明に不自然な点や具体的な中身が見えない場合は、それは詐欺の可能性があると考えるべきでしょう。

株式会社であるの怪しい口コミ・評判

「株式会社である」の副業について、ネット上では多くの口コミや体験談が投稿されています。一見すると「簡単に稼げた」「初心者でもすぐ利益が出た」といった肯定的な声も見受けられますが、調査を進めていくと、むしろ否定的・警戒的な意見が圧倒的に多いことが明らかになります。ここでは、その評判を分析し、実態を明らかにしていきます。

まず、多くのユーザーが指摘しているのが、「最初は“無料”と言っていたのに、後から“サポート費用”や“システム利用料”の名目で数万円を請求された」という点です。これは典型的な情報商材ビジネスや詐欺的手口の一つで、最初にハードルを下げて登録させ、心理的な引き返しにくさを利用して高額課金を促すという流れです。加えて、その費用に見合うような明確なサービス提供がない、あるいは作業が抽象的すぎて成果が得られないという声も多く、非常に信頼性に欠けると言わざるを得ません。

Twitterや5ちゃんねる（旧2ちゃんねる）、noteなどの投稿を調べると、「『LINEでいいねするだけで1日1万円』と聞いて始めたが、結局紹介制度ばかり」「稼げると聞いて20万円払ったが、サポートは途中で放置された」などの深刻な体験談も散見されます。中には「返金を求めたらLINEをブロックされた」「アカウントごと消された」といった悪質な対応に遭ったとの証言もあります。

また、企業としての評判や信頼性においても疑問符が付きます。「株式会社である」と検索しても、公式ウェブサイト以外の第三者による評価記事や信頼できるレビューサイトでの情報がほとんど見つかりません。特定商取引法に基づく表記が曖昧だったり、問い合わせ先が記載されていない、あるいは記載されていても返答がないという声もあり、透明性に欠ける運営実態が浮き彫りになっています。

特に警戒すべきなのは、SNS上で流れている「口コミ」の多くが、明らかに作られたような内容や画像を使用している点です。例えば同じ文面を複数のアカウントが投稿していたり、本人確認ができない実績報告が多発していたりと、信頼性を演出するための“仕込み”がある可能性が否定できません。これは過去にも、情報商材詐欺やマルチ商法で多用されてきた手口であり、真偽を見極める上では非常に重要な要素です。

総じて言えることは、「株式会社である」の副業に対する口コミや体験談の多くは、非常に疑わしい内容や被害報告に満ちているという点です。こうした声が一定数以上存在するということは、それだけ問題のある構造が背景にあることを示しており、信頼できる副業先として推薦するには無理があります。

信頼性の高い副業であれば、第三者のレビューサイト、メディア掲載、企業の信頼指標（登記情報、電話対応、実績の明示など）がしっかりしており、体験談も具体性と一貫性があります。逆に、否定的な声が多く、しかも企業側がそれに対して説明責任を果たさないような場合には、即座に距離を取るべきです。

株式会社であるは詐欺の可能性はある？

「株式会社である」が展開している副業に対し、多くの人が疑問を抱く最大の理由は、その仕組みと収益構造が不透明であり、かつ高額な初期費用を要する点にあります。ここでは、そうしたモデルが詐欺に該当する可能性があるかどうかを、法律とビジネスモデルの観点から整理していきます。

まず、日本国内で副業ビジネスを行う場合、消費者保護のための法律が適用されます。代表的なものに「特定商取引法」「景品表示法」「出資法」「刑法（詐欺罪）」などがあり、それぞれに該当する違法行為が見られれば、企業や個人に対して罰則が科される可能性があります。

特定商取引法では、情報商材やネットワークビジネスを販売する事業者には、事前に契約内容・金額・キャンセルポリシーなどを明示する義務があります。また、クーリングオフ制度の対象になる場合も多く、これらの説明を意図的に省いたり誤解を与える表現をしたりすることは、違法とされます。「株式会社である」の副業案件では、LINE上でのやり取りに終始し、法的に必要な契約内容の説明が一切ないまま、決済に誘導するような構造が散見されるとの報告があり、この点は特に問題視されるべきです。

次に、景品表示法違反の可能性です。副業広告において「誰でも1日1万円」「初月から10万円」などの表現がある場合、これが実際の利用者の平均的な成果ではない場合には、「優良誤認表示」として景表法違反に該当する可能性があります。さらに、口コミや実績が虚偽である場合、「有利誤認表示」になることもあり、いずれも行政処分や罰金対象となります。

また、「他人を紹介すると報酬がもらえる」ことが収益の主軸になっているビジネスモデルは、マルチ商法（連鎖販売取引）として規制対象になります。この場合、特定商取引法に基づく「概要書面の交付」「勧誘時の明示義務」「虚偽説明の禁止」などを守らない場合、厳重な行政指導や営業停止命令が下されることもあります。「株式会社である」がこうした形式で運営されていたとすれば、これもまた違法性が高いビジネスモデルと言えるでしょう。

刑法上の「詐欺罪」は、故意に事実を偽り、他人から金銭や財物を騙し取る行為を指します。この適用はややハードルが高く、刑事告訴に発展するには被害者の証言・証拠の積み重ねが必要ですが、もし高額な費用を支払わせる一方で、実際にはほとんど中身のない情報や作業しか提供していない場合、十分に詐欺罪が成立する可能性もあります。

行政機関も、こうした副業詐欺に対する注意喚起を頻繁に行っています。たとえば国民生活センターや消費生活センターは、SNSでの副業勧誘に関する相談件数の増加を報告しており、「“簡単に稼げる”といううたい文句には注意」「契約前に必ず内容を確認すること」といった警告を発しています。

結論として、「株式会社である」の副業モデルには、特定商取引法違反、景品表示法違反、さらには詐欺罪の構成要件に該当する可能性のある要素が複数含まれており、非常にリスクの高いビジネスと評価されます。少しでも不審に思う要素があれば、安易に契約・支払いに進まず、専門機関に相談することが強く推奨されます。

株式会社であるのような怪しい副業の見分け方

「株式会社である」のように、見た目は一見魅力的でも、実態は極めて怪しい副業案件が増え続けています。では、どのようにすればそういった詐欺的な副業を見抜くことができるのでしょうか。このセクションでは、怪しい副業に共通する特徴と、見分けるための具体的なチェックポイントを紹介します。

まず結論から言えば、「簡単に稼げる」「初月から10万円以上」「知識・経験一切不要」などの言葉を前面に出している副業案件は、警戒すべき対象です。こうした表現は、真剣に副業を探している人の心理を巧みに突き、冷静な判断を鈍らせるために使われます。実際のところ、真っ当なビジネスには努力や継続が必要であり、誰でも短期間に稼げるというものは存在しません。

次に、以下のような「典型的な詐欺副業の特徴」を知っておくことで、初期段階でのフィルタリングが可能になります。

こうした質問に一つでも曖昧な点がある場合、その副業は避けるのが無難です。特に、契約前に詳細を教えない、即断を迫るような言動（「本日限定」「すぐに申し込めば割引」など）がある場合、それは詐欺の常套手段です。

逆に、信頼できる副業には次のような特徴があります。企業情報が公開されており、正規の業務委託契約を結ぶことができる。報酬や作業内容が明文化され、業務前に十分な説明がある。万一トラブルが発生しても問い合わせ窓口が明確で、返金対応がある。これらを満たしていない副業案件は、たとえ知人の紹介であっても避けるべきです。

以上のように、怪しい副業には一定のパターンがあり、それを知っておくだけで大きな被害を避けることができます。少しでも違和感を覚えたら、すぐに誰かに相談し、焦らずに冷静な判断を心がけましょう。

株式会社であるに騙されてしまったら

もしあなたが「株式会社である」の副業に関わってしまい、不審や被害を感じているなら、早急に対応することが重要です。詐欺的な副業案件では、時間が経つほど返金や契約解除が困難になり、精神的にも大きなダメージを負うことがあります。ここでは、万が一トラブルに巻き込まれた際の対処法と、相談すべき機関について解説します。

まず第一にすべきことは、証拠の確保です。やり取りを行ったLINEのメッセージ、送金履歴、契約書（もしあるなら）、副業案内のスクリーンショットなどを必ず保存してください。相手と今後やり取りしないとしても、証拠がなければ返金請求や法的対応は非常に難しくなります。

次に行うべきは、契約解除と返金の請求です。副業契約が特定商取引法の対象であれば、クーリングオフ（契約後8日以内の解除）が可能なケースもあります。仮にそれを過ぎていても、「内容が不明確」「虚偽説明があった」などの理由で返金請求が通る可能性があります。返金交渉の際は、相手に冷静かつ簡潔に意思を伝えることが重要です。感情的になると逆効果になる場合があります。

もし相手側が返金を拒否したり、連絡が取れなくなった場合は、**第三者機関に相談**しましょう。代表的な相談先は以下のとおりです！

• 消費生活センター（188）
  全国どこからでも「188（いやや）」に電話すれば、最寄りの消費生活センターに繋がり、専門の相談員が対応してくれます。副業勧誘・情報商材に関する相談も多く、対応経験が豊富です。
•  国民生活センター
  公式サイトからオンラインで相談も可能です。記録が残るため、後の証拠としても活用できます。
•  弁護士（法テラス）
  被害額が大きい、もしくは返金交渉が進まない場合は、弁護士に相談することが現実的な解決策になります。収入条件を満たせば、法テラスを通じて無料相談も可能です。
• 警察（生活安全課）
  詐欺の可能性が高く、被害者が多数いるような場合は、警察への相談も視野に入れましょう。ただし、刑事事件として受理されるには証拠と被害規模が重要です。

さらに、被害の拡大を防ぐためには、SNSや掲示板などで被害状況を共有することも有効です。自分と同様の経験をした人と情報を交換し、共同で相談することで、行政やメディアの関心を集めることにもつながります。

最後に、再び同じような手口に引っかからないためにも、「甘い言葉にすぐ乗らない」「事前に調べる」「契約前に第三者に相談する」といった意識を持つことが不可欠です。副業は本来、努力と信頼性に裏打ちされたものであり、“楽して稼げる話”には必ず裏があります。

万が一被害に遭ったとしても、自責の念に駆られる必要はありません。詐欺の加害者が悪いのは当然であり、被害者が正しい行動を取ることで、今後の被害拡大を防ぐことにもつながります。

株式会社であるの副業はおすすめできない

ここまで、「株式会社である」が提供している副業の実態について、構造・口コミ・法律の観点から徹底的に検証してきました。その結果明らかになったのは、この副業が表面上は「簡単に稼げる」と魅力的に見えるものの、実態としては極めて不透明であり、詐欺的な要素を多く含んでいるという点です。

結論として、「株式会社である」の副業はおすすめできません。

その最大の理由は、収益構造が曖昧で、報酬を得るためには高額な費用を先払いする必要がある点にあります。本来、信頼できる副業は、作業内容・報酬体系・契約条件が明確に提示され、リスクや不安なく始められるものです。しかし今回検証した案件は、LINEやSNSを通じて一方的に情報提供され、契約内容も曖昧、さらには「いいねを押すだけで1日1万円」といった非現実的な収益をうたうなど、冷静に見れば疑問点だらけです。

さらに、被害報告や返金トラブルが複数確認されているという点も、非常に深刻です。信頼できるサービスであれば、顧客とのトラブルは極力避け、透明性をもって対応するはずですが、「株式会社である」の場合は、連絡不能・説明不足・一方的なブロックなど、不誠実な対応が報告されています。これだけでも、関わるリスクが非常に高いことは明白です。

また、副業の選定においては、「周囲の声」や「ネットの評判」だけでなく、**自分自身が情報を調べ、判断する力を養うこと**が極めて重要です。簡単に儲かる話は往々にして裏があり、特にSNS広告やLINE勧誘は、最も詐欺が蔓延しやすい領域です。今回紹介した「怪しい副業の見分け方」や「トラブル時の対処法」を参考に、今後の副業選びの際には必ず冷静な目で情報をチェックするようにしてください。

最後に、本記事を読んだあなたが少しでも不安を感じたのであれば、その直感は非常に正しいと言えます。安易に「簡単そうだから」「友人が言っていたから」と流されず、自分の判断軸を持ち続けることが、副業で成功するための第一歩です。

今後、副業を始める際には、信頼できるサービスを見極めるために以下の3つを意識しましょう！

1. 企業情報・契約内容が明確か？
2. 作業内容と報酬が具体的に提示されているか？
3. 第三者の評価・実績・サポート体制が整っているか？

これらを確認するだけでも、詐欺的な副業を避ける精度は格段に上がります。あなたが安全で持続可能な副業を見つけ、真に価値ある時間と収入を手にできるよう、願っています。