「ドライな人だと言われ、冷たい印象をもたれてしまう」
「ドライな人で、プライドが高いと言われる」
と悩んでいる人は少なくないかもしれません。
冷たい人やプライドが高い人と自覚をしていないにもかかわらず、そのような印象をもたれてしまうと気になってしまうでしょう。それだけでなく、誤解されてしまい仕事やプライベートで支障をきたす場合もあるかもしれません。
この記事ではドライな人の特徴はどのようなところなのか、ドライな人に向いている仕事をご紹介します。さらに、ドライな人が誤解されやすい理由や採用選考時のアピールポイントなどをまとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。
目次
ドライな人とは周りに流されず固執しない性格が特徴
ドライな人と聞くと、ドライを「乾いた」という意味にとらえがちですが、この場合のドライは「ありのままであること」「そっけないこと」などを意味します。
ドライな人とはどのような特徴をもっている人なのでしょう。
ドライな人は、基本的にマイペースで相手に同調しない人です。物事を割り切って考えられ、必要以上に執着しない性格の人が多いです。周りにいる人の感情に流されない傾向もあります。
ドライな人はどのような特徴があるのか、詳しくご紹介します。
何を考えているかわからない
ドライな人は自分の感情を表に出さない人が多いです。
感情を心の中で留めてしまうことも多く、周りからは何を考えているかわからないと思われてしまうのです。そもそも自分の気持ちを伝える必要性について感じていない傾向にあります。
自分をよく見せようともせず、相手に好かれようと行動することもないので、淡々としているように見えてしまうでしょう。
さらに愛情表現も苦手なため、恋愛経験が少ない人も多いようです。
誰に対しても同じ態度
ドライな人は誰に対しても同じ態度で接します。好きな人だからといって特別扱いはしませんし、反対に嫌いな人だからといって、ぞんざいな態度を取ることもありません。
仕事上では相手の立場で対応を変えたりしないでしょう。上司にペコペコしてごまをすってみたり、部下だからといって偉そうにしたりすることがないのです。
誰とでも分け隔てなく同じ態度をとれますが、自分から関係を深めようと行動することは少ないでしょう。
しかし、みんなに平等に接すること、表裏がないことはドライな人の強みといえます。嘘やごまかしをすることもなく、その場を繕ったりすることもありません。そのため、周りの人からは信頼されたり、好かれたりすることも少なくありません。
人に興味がない
ドライな人は一人の時間を好みます。一人でいることが苦痛でないばかりか、人と群れをなすことが苦手なため、自分から単独行動を好む傾向にあります。
物や人に依存しない人が多いのも特徴です。
他の人に興味がないため、仕事上で周りが成果をあげても羨ましがったり、焦ったりすることはないでしょう。「自分は自分、人は人」と割り切っていて、興味がないことにはかかわりたくないのです。
プライベートではレスポンスが遅かったり、レスポンスが来たかと思えば簡単な一言で終わったりなど、サバサバした人と思われがちです。
また、めったに人に相談することはなく、自分の中で考えて完結させてしまい、人の意見を受け入れられない傾向にあります。
物や人に興味がなく、依存しない人が多いので、人の悪口は言わないですし物事に対するストレートな意見を話してくれます。相談に乗ってもらえば、先入観や偏見などのない意見が聞けるでしょう。そのため、周りの人から信頼される傾向にあります。
さらに物に執着しないため、着なくなった洋服や使わなくなった日用品などの断捨離が得意な人も多いはずです。
メンタルが安定している
ドライな人は自分軸をもっている人が多いため、メンタルが安定しています。自分軸をもっていれば周りの感情に流されることがないので、感情の起伏が激しくなく穏やかな人も多いです。
喜怒哀楽が薄く、泣いたり悲しんだりすることはおろか、喜びなどの感情を表現する機会が少ないでしょう。
だからといって、怒りや悲しみ、喜びなどの感情はあります。あくまで周りの感情に流されることがなく、また忖度もしないのです。
メンタルが安定していないと、他人ばかり優先して周りの評価を気にしてしまい、他の人と比べてしまって感情の起伏が激しくなってしまいます。
ドライな人の一番の強みはメンタルが安定していることでしょう。メンタルが安定しているからこそ、感情のコントロールが上手にできるのでしょうね。
ドライな人が誤解されやすい5つの理由
ドライな人はどんなところが誤解されやすいのでしょうか。5つの理由をご紹介します。
冷たいイメージ
ドライな人は何を考えているかわからない人が多く、感情を表に出さないため冷たい印象をもたれてしまうことが多いです。
さらに相手の役職や立場によって態度を変えたり、意見を変えたりすることがないため、余計に冷たい印象になるのかもしれません。
性格が冷たいわけではありませんが、人によって態度を変えないので、時にマイナスイメージにとらえられてしまい誤解されてしまうのでしょう。
ドライな人は無駄な人間関係を築きたくないと考えている人も多いようです。打ち解けるまでは時間がかかりますが、打ち解ければイメージが変わるかもしれません。
信頼関係を築きにくい
ドライな人は人に興味がなく、単独行動も多いです。自分から信頼関係を深めようとする行動をとれません。トラブルが起こった場合でも人に相談できないため、信頼関係は築きにくいでしょう。
さらに人の意見を受け入れられない人が多いので、頑固だと誤解されやすいです。
仕事上での忘年会や新年会、親睦会などの参加を求めても、参加しない傾向にあります。
ドライな人は大勢で行動するのが苦手で、知らない人と話をするのも苦手な人が多いのです。
空気が読めない
ドライな人は何を考えているか、表情からではわかりにくい特徴があります。
役職や立場などで忖度しない人が多いため、ストレートに発言してしまうのです。そのような特徴が行き過ぎてしまうと、周りから空気が読めないと思われてしまうかもしれません。
さらに、場が盛り上がっているときも冷静で、周りに合わせようとはしません。
本音で話してしまったり、自分がおもしろいと思った時にだけ反応したりするため空気が読めないと誤解されてしまうのでしょう。
プライドが高い
ドライな人はプライドが高いと思われがちです。
人の意見を取り入れることが苦手で、「自分が正しい」と思う傾向があるため、冷たい印象をもたれてしまうのです。
また単独行動が好きで、人に依存しないことで自己完結してしまうことが多いでしょう。そのため、周りからはプライドが高いと誤解されてしまうのです。
恋愛関係になりにくい
ドライな人は自分の気持ちや感情を表現するのが苦手です。それだけでなく、愛情表現も苦手なため、恋愛関係になりにくいでしょう。
誰に対しても同じ態度をとるため、好きな人でも特別扱いはせず、たとえ好きな人と接していても、相手は好意をもっていることに気づかないことが多いのです。
さらに、人に興味がないことも恋愛関係になりにくい理由です。そのため、ドライな人は恋愛経験が少ないでしょう。
ドライな人が向いている仕事
ドライな人が向いている仕事はどのような仕事なのでしょう。ドライな人へオススメする仕事をご紹介します。
トラックなどのドライバー
トラックなどのドライバーになるには、責任感の強さや自己管理能力が必要となります。運転中は人とのコミュニケーションはなく、目的地まで荷物を配送することがミッションとなります。
目的地への配送が長時間になることもありますが、ドライな人は一人の時間を好む傾向にありますので、運転中の一人時間は苦にならないでしょう。
また、ドライバーの仕事をする上で最も大切なのは事故を起こさないことです。自分では回避できない場面に遭遇することもあるでしょうが、冷静でいられることも大切な資質となります。
ドライな人はメンタルが安定していて、感情の起伏が少ないです。たとえ道が渋滞していてもイライラせず、冷静でいられるでしょう。
清掃の仕事
清掃の仕事は基本的に他の人とのコミュニケーションを重視されることが少なく、黙々と与えられた仕事を進められます。
地味な仕事に思えますが、今では掃除のプロとしてテレビに取り上げられる人がいるほどやりがいのある仕事ともいえます。
時間の融通が利きやすいことは清掃の仕事のメリットです。さらに、仕事で培ったスキルを普段の生活で活かすこともできるでしょう。
清掃の仕事を下記にまとめました。
- リフォーム会社に所属し、家や部屋のリフォーム時の清掃
- ハウスクリーニング会社に所属し、一般家庭のリビングやキッチン、浴室などの清掃
- ホテルの客室において、ベッドメイキング、床やバスルーム、トイレなどの清掃
- オフィスビルや商業施設などのビルの清掃
- その他、病院や工場など
Webライター
WebライターはWebメディアに掲載する原稿を執筆する仕事です。
記事の執筆や入稿において、細かなルールなどが決まっています。
在宅にて一人で仕事をすることも可能で、コミュニケーション能力はそれほど重視されない仕事です。
ドライな人は気持ちを表に出すことが苦手ですが、周りの反応を気にせず一人での記事執筆や入稿であれば問題なく進められるでしょう。
さらにWebライターは業務委託で企業に雇用されるのではなく、業務を依頼されて働くケースも多いです。そのため、自分で黙々と仕事ができ、常にコミュニケーションを取らなければなくてもいいのです。
ライターの種類を下記にまとめました。
- コピーライター
商品や企業の宣伝を目的として、新聞・雑誌などの広告のコピーを考えるライター - トラベルライター
世界各地の国や街などの記事を執筆するライター - グルメライター(フードライター)
レストランやカフェなどの飲食店へ取材に行き、記事を執筆するライター - ルポライター
社会問題や時事問題などの記事を執筆するライター - Webライター
ホームページやブログ記事などWeb媒体に掲載される記事を執筆するライター
採用選考時は「ドライな人」を言い換えてアピール
採用選考の際にドライな人のアピールはどのようにしたらいいのでしょう。
上手にアピールできるポイントをご紹介します。
採用選考時に自分のことを「ドライな人」だとそのままアピールすると、採用担当者からマイナスなイメージにとらえられることも少なくありません。
ストレートに「ドライな人」だとアピールするのではなく、「冷静に対応できる」「周りに流されない」などと言い換えてアピールしましょう。
下記の言い換えも参考にしてください。
言い換え
- 自分の考えや自分のペースで仕事を進め、判断できる
- 目標設定をはっきり決められる
「周りに流されない」とアピールするときには注意が必要です。「周りに流されない」ことは、「頑固」だと思われてしまうこともあります。
その際には、周りの意見にも耳を傾けながら冷静に判断できると、アピールしてみましょう。
「ドライな人」を言い換えした例文についてご紹介します。
例文
私の強みは感情的にならず冷静に行動できることです。
私は学生時代、飲食店でアルバイトをしていました。とても人気がある飲食店でしたので忙しく、充実した日々を送っていたのです。しかし、人気店であったため行列が周囲の店舗へご迷惑をお掛けすることとなり、周囲の店舗の方から注意されたこともありました。時には感情的に注意されたこともありましたが、そのようなときでも感情的にならず、落ち着いて対応できた経験があります。さらに、学生生活の中で人間関係のトラブルはとくになく、円滑に保てました。仕事上のトラブルや人間関係においても、感情的にならずに対応できることが私の強みとして活かせると考えています。
【まとめ】ドライな人が向いているのは協調性が重視されない仕事
ドライな人は単独行動が好きで、メンタルが安定している人が多いです。
コミュニケーション能力や協調性には乏しいことが弱みとも言えますが、強みを活かせる仕事もたくさんあります。
コミュニケーションや協調性を重視されず、自己完結できる仕事を探してみてはいかがでしょうか。