防御型に向いてる仕事とは?適職や長所の活かし方までご紹介

防御型と言われる性格をご存知でしょうか?

防御型とは保守的な性格を表す言葉です。攻撃型と対になる性格で、誰しもどちらかに分類されます。物事に向き合う時の考え方が異なるため、どちらの傾向が強いかによって向いている仕事も変わってきます。

今回は防御型に着目して向いている仕事をご紹介します。防御型だからこその仕事に活かせる長所に加え、短所の補い方などまでまとめていますので参考にしてみてください!

また、ワーク発見ナビでは他にも様々な性格に向いている仕事をご紹介しています。自分に当てはまる性格の記事や、気になる記事を見つけて参考にしてみてください。

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防御型と攻撃型

まずは防御型の性格について理解していきましょう。防御型と真逆の性格として攻撃型というものがあります。一緒に説明した方がわかりやすいのでここでは防御型についても説明します。

防御型とは一言でいうと保守的な性格のことです。何か物事を進める時に、より確実で失敗のない方法を取ることを好みます。挑戦してより高みを目指すというよりは、与えられた最低限のゴールに対してできる限りのリスクを減らすことに労力をかけるタイプです。

一方攻撃型とはその反対で、多少のリスクがあったとしてもより良い結果を求める気質があります。ポジティブ思考で、大きな目標に向かって挑戦していきます。いちいち考え込まずに進めることができるので推進力がある一方、準備不足によるミスが起こりがちという欠点もあります。

例えば会社を何人かで経営しているとします。この会社の売上をもっと上げる為にどうするかを考え、新しい事業を始めたり、銀行からお金借りて資金調達をしようと考えるのは攻撃型です。逆に、何かあった時に会社が潰れないようにリスクヘッジをしたり、既存事業の安定を重視した考え方をするのは防御型です。

簡単に表現するとハイリスク・ハイリターンを求めるのが攻撃型、ローリスク・ローリターンを求めるのが防御型ということになります。

防御型と攻撃型はどちらも必要

会社の例からもわかると思いますが、組織にとって攻撃型と防御型はどちらも必要といえます。防御型しかいない組織では、現状維持に留まり成長できないですし、攻撃型だけの組織は不足の事態に対応できずに崩れてしまうかもしれません。

防御型に向いてる職業の特徴

ここからは防御型の特徴を基にどんな仕事が向いているのかをご紹介します。

正確さや丁寧さを求められる仕事

防御型の人は失敗を極力抑える為に何事にも丁寧に向き合います。確認作業を怠らないため、正確に物事を進めることができます。これは攻撃型の人にない長所なので仕事にも活かすべき部分です。

正解がはっきりしている仕事

防御型の人はゴールや正解が決まっていた方が力を発揮できます。逆に目指すものの答えがはっきりしないような状況だと防御型の性格上、必要以上に保守的な姿勢になってしまい、自らの可能性を下げてしまう恐れがあります。

分析が必要な仕事

防御型の人はデータの分析が得意です。抜けや漏れなく数字を抽出して分析することができます。

防御型に向いてる職業3選

ここからは防御型の人に向いている職業を3つご紹介します。この他にも先程ご紹介したような特徴の職種であれば活躍しやすいです。

防御型に向いてる職業①通関士

まず最初にご紹介するのは通関士です。この仕事は物の輸出入にあたって、税関を通る際に必要になる書類の発行を代行する仕事です。発行する書類にミスがあった場合、貨物の輸出入がストップしてしまうので責任重大ですが、防御型の正確さを活かすことができます。

防御型に向いてる職業②Webライター

次にご紹介するのがWebライターです。記事を書く際に誤字脱字や読みにくい部分をチェックするので正確さが求められます。

また、記事の内容にもよるかもしれませんが、Webライターはリターンを得る為にリスクを取るという場面が比較的少ないです。ミスがない方が良質な記事ですし、記事を書くにあたって抑えるべきポイントを確実に抑えたほうが良い記事に仕上がります。

防御型に向いてる職業③データサイエンティスト

最後にご紹介するのがデータサイエンティストです。データサイエンティストとはビッグデータから必要な情報を抽出して分析する仕事です。丁寧さと正確さが強みの防御型の人は数字を使った分析も得意な傾向にあります。

似た仕事にデータアナリストというものがあります。データアナリストは分析結果を基に提案までを行います。どちらもデータ分析が必要なので防御型の人には向いていますが、提案となると攻撃型の要素も必要になってくるので、ここではデータサイエンティストをあげました。

防御型に競争環境は向かない

次に防御型に向いている職場環境についてもご紹介します。

防御型の人は職種に限らず、個人間の競争が激しい環境でない方が向いているでしょう。理由としては防御型の人にとって競争環境はモチベーションに繋がりにくいからです。

競争の激しい環境の職場には上昇志向であり、自走する意志の強い攻撃型の人が多く集まります。競争環境そのものがモチベーションになる攻撃型の人と争わなければいけない環境は防御型の人の良さが上手く発揮されない可能性があります。

防御型はチームにおいて大事な存在

ここまでの防御型の特徴を見ていくと、新しいことをするより既存のルール通りに機会的な作業をする方が向いているのではないかと思う人がいるかもしれません。

たしかに保守的な性格上、決まった物事を確実に進めている方が楽という方もいると思います。ですが、そういった仕事でなければ防御型の強みを活かせないかというとそうではありません。

例えば、新規プロジェクトを立ち上げるとなった場合チームで行うことが多いです。このようにチームで何かを行う時に、防御型の人はチームにとって大事な存在となります。常にリスクを想定し、ミスを防ぐ慎重さを持った人は、チームにおいて計画を無理なく確実に成功へ導く存在になり得ます。

防御型の短所を補う方法

長所は短所の裏返しなので、正確さや丁寧さを求めるからこそ出てきてしまう防御型の弱点があります。ここではそんな防御型の短所を補う方法をご紹介します。

スピードが遅い

防御型は正確さにこだわるが故にスピードを求められるのが苦手という短所があります。とはいえ、仕事となればスピーディーにこなさなければいけない場面もあリますよね。この短所を補う方法として、こだわるべき部分にあらかじめ見切りをつけましょう。

どんな仕事でもここだけは絶対に間違えてはいけないという部分やミスが起きやすい部分があるはずです。そこは丁寧に時間をかけておこない、それ以外の部分はサクッとやる、というようにポイントを絞って丁寧に取り組んでみてください。

それで仮にミスが起こってしまったとしても、重要な部分さえ押さえていれば後からリカバリーが効きます。

消極的な選択をしてしまう

次に消極的な選択をしてしまうという短所を補う方法として、そういった決断は思い切って攻撃型の人に任せましょう。責任転嫁のように聞こえるかもしれませんが、撃型も防御型も得意な部分をお互いに活かし合うのが1番です。

物事を推進していくのは攻撃型の人に任せて、防御型の人はその決断に対してどうアプローチしたらリスクを最小限にしながら達成できるかを考えましょう。

防御型の長所と短所の面接での伝え方

最後に防御型の長所と短所を面接で伝える方法をご紹介します。防御型というのはタイプを表す言葉なのでこれだけでは長所にも短所にもなりません。そのため面接で長所や短所として話す際は言い換える必要があります。

防御型の長所

まずは長所についてです。防御型の長所をいくつかピックアップしました。

  • 丁寧さ
  • 正確さ
  • 計画性がある
  • リスクを想定して動ける
  • 常に万全の準備ができる
  • 注意深い
  • 責任感が強い

保守的な防御型ならではの良さをアピールしましょう。例文も載せますので参考にしてみてください。

例文

私の長所は物事に対し丁寧に取り組めるところです。

アルバイト先のお弁当屋さんでは、どんなに忙しくても包んだお弁当を最後にもう一度入れ忘れがないかチェックするようにしています。その結果、店長から〇〇さんが梱包の担当の時はミスがないし、丁寧に包んでくれるから安心して任せられると言っていただき、アルバイトを始めて1年でバイトリーダーを任せてもらえるようになりました。

この長所を活かして入社後も一つ一つの仕事に丁寧に向き合います。

防御型の短所

次に短所についてです。こちらもいくつかピックアップしました。防御型の短所として、マイナス思考向上心に欠けるなどといったものも出てくると思いますが、これらの表現は避けましょう。

  • 考えすぎてしまう
  • 心配性
  • 保守的
  • 決断力がない
  • 正確さを重視するあまり時間がかかってしまう

短所についても例文を1つご用意したので参考にしてみてください。

例文

私の短所は考えすぎてしまうところです。何かを決断する時に、もしこうなったらどうしよう、というリスクに目がいってしまい、なかなか決断できなかったり、すぐ行動に移せないことがあります。

この短所を補う為に、最近では上手く行かなかったとしてもそれが成長に繋がれば失敗ではないとポジティブに考えることで、前向きな決断をいち早く出せるように心がけています。

【まとめ】防御型の正確さを活かした仕事を探そう

防御型の特徴や向いている仕事について理解は深まったでしょうか。丁寧さや正確さが評価に繋がる仕事であれば防御型の人は活躍できると思います。

記事の中で防御型と合わせて攻撃型についても触れてきました。仕事においてどちらが良くてどちらが悪いといったものは無く、それぞれの良さがあります。防御型の良さを活かしつつ、そこに付随する欠点を攻撃型の仲間とお互いに補い合える環境を見つけるのがベストです。

職種としては良さが活かせる仕事を、環境としては欠点を補える環境に着目して選んでみてください!

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