「気を使いすぎて相手の顔色をうかがってしまい、思っていることが言えない」
「気を使いすぎる人に向いている仕事はなに?」
などと、悩んだことはありませんか。
仕事だけでなく、友達にも気を使いすぎて疲れてしまうこともあるでしょう。
自分では意識していなくても、知らず知らずのうちに気を使っているのです。
今回は気を使いすぎる人に向いている仕事を解説します。気を使いすぎる人の特徴や強み、原因などもまとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。
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目次
気を使いすぎる人の特徴
気を使いすぎていると自覚している人や、周りに気を使いすぎている人はいませんか。
気を使いすぎる人とは、どのような特徴があるのでしょうか。
特徴を下記にまとめてみましたので、一つずつ説明していきます。
常に人の気持ちを優先する
気を使いすぎる人は常に自分よりも人の気持ちを優先させてしまいます。
人間関係において常に気を張っているのが特徴です。
相手の機嫌はどうなのか、機嫌がよくなるにはどうしたらいいのか、相手のことばかり考えてしまいます。
相手の空気を読みすぎてしまい、自分が思っていることを言えません。
たとえば飲み会や食事に誘われても断れず、付き合ってしまい帰宅後とても疲れてしまうのです。
不安や劣等感が強い
気を使いすぎる人は自分に自信がなく、自信や実績がある人と自分を比較してしまい、不安を感じてしまいます。
完璧主義で理想が高いのも特徴です。自己肯定感が低いため、ネガティブな発言や考えばかりしてしまう傾向にあります。
すぐに「ごめん」「すみません」など謝る言葉が出てしまう、些細なミスでもいつまでも引きずってしまうなど、ネガティブに考えてしまいます。
自分では気づかないかもしれませんが、人と比較することが習慣化されているのです。
人との距離がうまく取れない
気を使いすぎる人は、人見知りで自分から話しかけられません。話しかけられたら相手に合わせすぎてしまうため、気づいたらとても近い存在になってしまい、苦しくなってしまうこともしばしば。
ママ友とのお茶会やランチに誘われても断ることができず、いつも参加しますが後悔することも多いと思います。
親しい人でも長時間一緒にいると疲れてしまうでしょう。
音や光、匂いに敏感
感覚過敏と言われ、聴覚、視覚、触覚、味覚などが敏感になってしまうことがあります。
脳の機能がうまく働かないことで、さまざまな刺激が過剰に反応してしまうらしいのです。
たとえば、下記のような症状があります。
- 冷蔵庫の音や時計の秒針などの生活音が気になってしまう
- 目の前の人と話していても、周りの人の声や雑音が混ざってしまい気になってしまう
- セーターや衣服のタグなどがチクチクして気になってしまう
気を使いすぎる人の特徴として、HSPを思い浮かべると思いますが、HSPも似たような気質を持ち合わせています。
「HSP」正式名をHighly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)と言い、「人より繊細で敏感な人」という意味です。
HSPは感受性が強く、他の人の感情が気になりやすい気質で、ストレスを感じやすい傾向があります。
心当たりがある人もいるのではないでしょうか。
気を使いすぎると起こる弊害とは?
気を使いすぎてしまうと、さまざまな弊害が起きてしまうようです。
気を使いすぎる人はいつも周りの人のことを優先してしまうため、すぐに疲れてしまう傾向にあります。
疲れてしまうだけでなく、自分の考えと違う行動をとるのでストレスを溜めやすいと考えられます。
自分に自信がなく意見を言えずにいると、相手から利用されてしまうことも考えられるのです。利用されてしまい、落ち込んでしまうこともあるでしょう。
何回も利用されてしまうと人を信用できなくなるかもしれません。そのことがトラウマになり、余計自分のことを表現できない、という負のスパイラルに陥ってしまうのです。
気を使いすぎる原因とは?
気を使いすぎるのは、なにが原因なのか説明します。
まず、嫌われたくないという思いが原因です。嫌われたくないという思いが強いため、自分の気持ちを無視して相手に合わせてしまうのです。
過去にいじめられたことや相手から強く言われた、などの人間関係のトラブルがそうさせている場合も考えられます。何か問題が起こると自分が悪いと思ってしまうわけです。
さらに自分の短所にばかり目がいってしまうのも原因です。
他の人からしたら、気にすることではないのに「〇〇ができないから」「〇〇が苦手」などと考えてしまい自信をなくします。勝手に自信をなくして、自分の意見を言えなくなってしまうのです。
気を使いすぎる人の3つの強み
気を使いすぎる人の強みは下記のとおりです。
- 人の痛みがわかる
- 周りの空気が読める
- 穏やか
一つずつ説明していきます。
人の痛みがわかる
他の人の機嫌を損ねないように振る舞っているため、どういう態度や言葉が人を傷つけるのかわかっています。
また自分も傷つきやすいので、より痛みがわかるのです。
周りの空気が読める
気配り上手とも言えますが、場の雰囲気でどのように行動すればいいのか判断して行動できます。
周りの人は気配りできることを、高く評価してくれているかもしれません。
穏やか
喧嘩や争いなどを嫌うため、穏やかな人が多いです。
自分から話題を振って場を盛り上げることはありませんが、笑顔で頷いているタイプの人が多いかもしれません。
気を使いすぎる人に向いている仕事
気を使いすぎる人は、職場の環境を第一に考えるべきです。
人間関係重視で選び、穏やかな人が多い職場が向いているといえます。
一つずつ説明していきます。
心理カウンセラー
心理カウンセラーは相談者のストレスや悩みを聞き、改善するようサポートする仕事です。
医療や福祉、教育、研究など、さまざまな分野で活躍できます。公認心理士、臨床心理士、認定心理士、チャイルドカウンセラー、認定メンタル心理カウンセラーなどの種類があります。
セラピスト
身体・精神的な問題を抱えた相談者に対し、手術や薬を使用せず治療やケアを行う人のことです。
アロマセラピストや国家資格である理学療法士、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師、言語聴覚士、作業療法士といった職種も、セラピストと言われることが多いようです。
福祉関係の仕事
高齢者や障害者などの自立をサポートする仕事です。
ケアワーカー、ホームヘルパー、生活指導員、ソーシャルワーカーなどの高齢者福祉施設、障害者福祉施設などの仕事。または幼稚園や保育園に勤務する保育士、保育教諭などもあります。
動物関係の仕事
動物と関わる仕事には、動物園や水族館の仕事、獣医、酪農など、さらにトリマーやブリーダーなどペットビジネスに関わる仕事もあります。
動物看護師、ドッグトレーナー、ペットシッター、盲導犬訓練士、警察犬訓練士、セラピードッグトレーナー、獣医学・畜産学研究者なども含まれます。
気を使いすぎる人が向いていない仕事
一方、気を使いすぎる人が向いていない仕事について、説明していきます。
営業や接客などの仕事
営業や接客の仕事で成績や数字を求められる仕事は、気を使いすぎる人に向いていない仕事といえます。
営業や接客などの仕事は、商品やサービスを提案しなければなりません。相手が商品やサービスを否定することもあります。しかし、気を使いすぎる人は提案することが苦手だという人が多く、商品やサービスを否定されたことで、自分自身を否定されたと考えてしまうこともあります。
さらに自分自身に自信がないだけでなく、悩みやストレスを自分で抱えてしまう傾向にあるため、心身ともに病んでしまう可能性が高いようです。
休みを取りにくい仕事
休みをとりにくい仕事も、気を使いすぎる人には向いていない仕事といえます。
気を使いすぎる人は、他の人よりも疲れやすく体調に波が出やすい傾向にあります。
突発的な休みは取らない方が良いに越したことはありませんが、それでも体調が悪いときに休みが取れない職場では、続けていくのが厳しいでしょう。そのような職場では有給休暇も取りにくい可能性もあります。
さらに仕事が忙しくバタバタしている職場も注意が必要です。
気を使いすぎる人が仕事を続けるための5つのコツ
気を使いすぎる人が仕事を続けるためには、まず自分自身を大切にすることを意識します。
気を使いすぎる人は他の人の気持ちを優先させてしまうため、自分自身の考えや気持ちを疎かにしてしまっているのです。
自分自身を大切にすることを意識して、下記の「仕事を続けるためのコツ」を取り入れてみてください。
「悪いから」「申し訳ない」という考えを捨てる
他の人に対して「悪いから」「申し訳ない」と考えるのはやめて、「悪いけど」「申し訳ないけど」という風に考えるようにします。
さらに、いつも「すみません」ばかりが口癖の人も多いと思います。「すみません」を「ありがとう」に変換してみると、ポジティブに考えられるようになるはずです。
発する言葉は耳で受け止めています。ポジティブな言葉を発するだけでも、気持ちがポジティブに変わるでしょう。
一人の時間をもつようにする
気を使いすぎる人は気配りができるため、一緒にいる相手にとっては居心地がいい存在になっていることが多いです。
しかし、気を使いすぎる時間が長いと神経が過敏になってしまい、精神的にも肉体的にもヘトヘトになってしまいます。
休日はもちろん、平日の仕事の合間などに一人の時間をもつようにしましょう。「気を使わない時間」=「何も考えない時間」を意識的にもつことでリセットできるのです。
気を使いすぎる時間が長いと神経が過敏になってしまい、精神的にも肉体的にもヘトヘトになってしまいます。「気を使わない時間」=「何も考えない時間」を意識的にもつことでリセットできるのです。
苦手な人との距離感を覚える
苦手な人にあえて愛想よくする必要はありません。あえて話しかける必要もありませんし、話しかけられても自分にダメージが出ない程度にやり取りするようにします。
無意識のうちに気を使ってしまう癖がありますので、常にある一定の距離を置こうと意識してみましょう。
何回かに一回、気を使うのをやめる
気を使いすぎてしまう人は、無意識のうちに気を使ってしまうと前述しました。
食事会に誘われたら断れない、仕事を依頼されても断れないなど、すべて引き受けてしまっては心身のバランスが崩れかねません。
そのようなことが起きないように、3回に1回は断るようにする、気分が乗らない時は断わってみるなどと、勇気を出して断わるようにするのです。
最初は心苦しかったり、嫌われるのではないかと思ったりするかもしれません。
しかし毎回断るのではなく、何回かに一度断わる程度なら嫌われることなどありません。断ることも次第に慣れてくるでしょう。
不安なことを書きだす
気を使いすぎる人は自信がなく、不安が先行してしまいがちです。不安ばかりに気を取られると、おどおどしてしまい人の目が気になり、身体にも心にもよいことはありません。
不安に思っていることやストレスに感じていることを、紙やノートに書きだしてみるのです。どんな小さなことでも構いません。すべて書き出して可視化することで、不安に思っていることやストレスに感じていることなどが整理されるはずです。
相談できる人をつくる
気を使いすぎる人の多くは、不安やストレスを自分で抱えすぎてしまう傾向にあります。
相談する人がいない、と思う人もいるかと思いますが、職場でもプライベートでも、他の人より気を使わないで話せる人はいませんか。その人に話してみてもよいかもしれません。
相談することをしっかり決めなくてもかまいません。モヤモヤした気持ちを打ち明けるだけでも気分転換になるはずです。
それに、周りの人はあなたが思うほど気にしていません。
たとえば、「今日は髪形がいつもよりも決まらなかった」と思っていたとしても、周りの人からしたら、そう思わないこともあります。みんな自分のことで精一杯なのです。
そう考えると気持ちが少し楽になりませんか。
【まとめ】気を使いすぎる人は人間関係が良好な職場環境を選ぶ
気を使いすぎる人は人間関係が穏やかな職場を選ぶように心がけましょう。
働いてみないと人間関係はわからないですが、高圧的な上司がいたり、仕事が忙しくてバタバタしている職場だったりでは無理してしまいがちです。
自分のことを大切にして、強みの活かせる仕事を選んでみましょう。