もしもあなたが、個人でホームページを作りたいと思った時。
真っ先に必要となるのが、「ネット上の土地」にあたる「サーバー」を取得することです。
サーバーを取得する方法はいくつかあるのですが、最もポピュラーなのは「レンタルサーバー」を利用することでしょう。
とはいえ、レンタルサーバーを提供している会社はいくつも存在し、どれを選べばいいのか分かりにくいのが現状です。
そこでこの記事では、「料金面」や「スペック」などの幾つかの項目ごとに、オススメのレンタルサーバーを5つ紹介していきます。
サーバーそれぞれの特徴や利点もまとめて解説しますので、ホームページやブログに興味のある方は今後の参考にしてもらえれば幸いです。
目次
「サーバー」ってなに?
ホームページの作成が初めてならば、そもそも「サーバー」自体が何なのか分かりにくいと思います。
一言に「サーバー」といっても、そこには様々な意味があるのですが、ここでいう「サーバー」とはインターネットなどのネットワークを通じて利用者にサービスを提供するコンピュータのことです。
基本的には、皆さんが普段活用しているパソコンと変わらないのですが、企業側のコンピュータ(提供側)がWebサーバー(Webサイト運営専用のサーバー)などのソフトウェアを搭載することで、サーバーとしての機能を持ちます。
ようは、インターネット上のサービスを提供している側のコンピューターですね。
「レンタルサーバー」ってどういうサービス?
では、冒頭でオススメした「レンタルサーバー」とは、どの様なサービスなのでしょうか?
サーバーにはいくつか種類があり、「環境」「用途」「仕組み」に沿って分類されています。
レンタルサーバーは「環境」による分類のひとつであり、複数のユーザが共有でハードウェアを利用するやり方で、主に個人利用者や小規模運用者向けの安価な価格帯が特徴です。
物理/仮想 | 分類 | 概要 | 特徴 |
---|---|---|---|
物理サーバー | 専用サーバー | ハードウェア一台を専有 | ビジネスシーンでハイスペックな性能を求めている時や、 高度なセキュリティコントロールをする場合に利用 |
レンタルサーバー (共用サーバー) |
複数のユーザが共有で ハードウェアを利用 |
個人利用や小規模に展開しているサービス時に、 まずは安価で利用開始する場合などに利用 |
|
仮想サーバー | クラウドサーバー | 複数台に分散されたサーバーの 機能を必要に応じてリソース (IT資源)の提供を受けるもの |
サーバーで動作しているアプリケーションの機能の スペックや格納しているデータ量に応じて依存する。 サービスによってはサーバー負荷が高まったときに 自動的にに拡張(スケールアウト)するものもある。 |
VPS (Virtual Private Server) |
仮想的に利用者向けの環境を 構築して提供するもの |
サーバーに管理者権限を付与し ある程度の範囲内で独自のアプリケーションを インストールし業務利用をする場合など |
分類分けすると、上記の表になります。
レンタルサーバーは専用サーバーと違い、複数のユーザーで1つのハードウェアを共有するため、ユーザー単位の利用料金が安価で提供できるのです。
オススメのレンタルサーバー5選
それでは早速、おすすめのレンタルサーバを紹介していこうと思います。
- 初心者でも簡単にホームページが作成できる、『WordPress』を簡単にインストールできる。
- セキュリティー面として『無料SSL』が利用できる。
この2点を抑えた上で、運用実績や費用、CPUなどのスペックを考慮して選出しました。
①エックスサーバー
最初に紹介するのは、運用サイト200万件以上の実績を誇る大手のレンタルサーバー『エックスサーバー』です。
料金面では、基本料金が月額990円~と、他のレンタルサーバーに比べ変わりはないのですが、機能面(スペック)とサポートといったサービス面が充実しているサーバーとなります。
超高速のサーバー速度を強みとしており、Web画面の表示速度や大量アクセスに対応できる上、24時間体制のサポートなどから、初心者にもオススメのレンタルサーバーとなります。
②ロリポップ
次に紹介するレンタルサーバーは、国内でのシェアトップクラスの『ロリポップ』です。
こちらのサーバーは料金面の安さが人気のサービスとなります。
とはいえ、スペック重視のプランもしっかり用意されており、エコノミー(月額99円~)・ライト(月額220円~)・スタンダード(月額440円~)・ハイスピード(月額550円~)・エンタープライス(月額2,200円~)と全5種類のプランから選択ができるのです。
私のオススメはハイスピード(月額550円~)。個人で利用する分にはスタンダード(月額440円~)でも十分なのですが、容量が300GB→400GBとなるだけでなく、独自ドメイン・MySQL5が共に無制限で使えるようになります。
料金もプラス110円程度なので、1番人気のプランがハイスピードプランのようです。
そして何よりうれしいのは、必要な料金が月額料金だけであり、すべてのプランで初期費用が無料なことです。
他のレンタルサーバーでは、安いプランや最初の手数料等で初期費用が発生するのですが、それがすべてのプランで存在しないため、料金面で考えると、このロリポップが最もオススメできるサーバーです。
③カラフルボックス
次に紹介するのは、ホームページの表示速度に重きを置いているレンタルサーバーである、『カラフルボックス』です。
ホームページを運営する上で、Webの表示速度は重要な要素になります。
とある調査では、ホームページの表示時間が2秒増加するだけで直帰率が50%増加するという調査結果がでているほどです。
また、データのバックアップ方式が独特で、「過去14日分」の自動バックアップに加え、バックアップ先を完全に別の地域に設定することで、従来のレンタルサーバーよりも遥かに高い安全性を確保できます。
料金面でも比較的安価で、月々581円~となっていますが、電話サポートなどの初心者向けサービスはより高額のプランを申し込む必要があり、ある程度慣れた方向けのレンタルサーバーといえるでしょう。
とはいえ、サーバーの使い心地を確認できるよう30日間の無料お試し期間が設けられており、有料になる前段階で自身のホームページ運営に適切かどうか試すことが可能なため、無料期間内であれば試しにつかってみるのも良いでしょう。
④ミックスホスト
次に紹介するのも、ホームページの表示速度に重きを置いているレンタルサーバー、『ミックスホスト』です。
「カラフルボックス」との大きな違いとして、WordPressを使ったホームページ作成のサポート体制がしっかりしていることがあげられます。
リモート通話によるサポートや初期設定などの代行サービスといった初心者向けのサービスが充実しており、ホームページの作成が初めてなのであれば、大きな助けになるサービスです。
ただし、「カラフルボックス」にはあった、無料のサービス期間がないので、契約後はいきなり有料での利用となります。
初期段階でつまずかない様、サポート体制は充実していますが、自身のホームページ運営に適切かどうか、あらかじめ確認しておく必要があるでしょう。
料金面は少しお高く、基本料金が月額990円~と「エックスサーバー」と同じ値段です。
セキュリティー面や料金面、お試し期間が必要なら「カラフルボックス」。
リモート通話や初期設定などの初心者向けサービスが必要なら「ミックスホスト」と使い分けるのが良いでしょう。
⑤エックスフリー
最後に紹介するのは、少し趣旨を変えて「エックスサーバー」の無料版『エックスフリー』です。
こちらは、エックスサーバーのお試しの様なもので、容量が2GBと限られていますが、『WordPress』によるホームページの作成が無料で行えます。
とはいえ、エックスサーバーと比較してみると『WordPress』の機能上で「エックスサーバー」が容量300GB~・独自ドメイン、サブドメイン、My SQLが無制限なのに対して、「エックスフリー」は容量2GB・独自ドメイン5個、サブドメイン、My SQLがなしと、容量の点に注意すれば、普通に運用可能です。
ただし、無料版では広告があるので、あくまでお試しとして登録するユーザーが多いようです。
【まとめ】WordPress利用・無料SSL利用を抑えた上で、自分の重要視する項目を選ぼう
今回はおすすめのサーバー5選を紹介していきました。
もしこれから自分のホームページを作りたいのなら、WordPress利用・無料SSL利用ができることお前提に、自分の重要視する項目が強いレンタルサーバーを使うことをオススメします。
レンタルサーバーごとに、「料金が安い」「スペックが高い」「サポートが充実」とそれぞれ得意分野が異なるので、自分が重要視する項目を抑え、レンタルサーバーを選んでいくことが重要です。