日本社会では長い間、高学歴が高収入を得るための必須条件とされてきました。しかし、実際には学歴に関係なく、努力と工夫次第で高収入を得られる職業が数多く存在します。
「学歴不問で高収入が目指せる仕事なんてない」
「自分は学歴低いから人生終了かな...」
と諦めてはいませんか?そこで、本記事では学歴不問で高収入を狙える職業を紹介し、それぞれの職業で成功するためのポイントもお伝えします。
学歴にとらわれず、自分の可能性を最大限に引き出すチャンスをぜひつかみ取ってください!
目次
どこからが低学歴なのか
そもそも低学歴・高学歴と区分されているのにはどういった基準があるのでしょうか?実は、どこからが低学歴といった明確な定義は設定されていません。
低学歴という言葉を聞いてどこまでの範囲を指すのかは人それぞれであり、時代によってもイメージは変わります。
例えば中学校卒業、つまり義務教育終了までの学歴しか持たない人に対して低学歴ということもあれば、高校や専門学校、短期大学卒業の人を低学歴として捉える人もいるんです。
さらには大学卒業以上でもその大学の偏差値が低かったり知名度がなかったりする場合に、低学歴といわれてしまうこともあります。具体的には、偏差値50未満の大学を低学歴とする企業も多いようです。
このように、低学歴と高学歴の線引きは非常にあいまいで、個々人によって考え方が変わることは珍しくありません。
企業が学歴を判断する際は独自のルールに基づいて行っているため、狙っている企業や職種が決まっているのなら、採用された学生の学歴を探して自分のものと照らしあわせ、自分に可能性があるかを判断することが大切です。
低学歴だと収入が低くなるのは本当か
そもそも『低学歴だと年収が低い』というのは事実なのでしょうか?はじめに、初任給と平均年収が学歴によってどの程度変わるのかについて見ていきましょう。
多くの統計データから見ると、学歴が高いほど初任給や平均年収が高い傾向にあることは確かなようです。例えば、大学卒業者や大学院修了者の初任給は、高卒や専門学校卒業者と比較して一般的に高く設定されています。
厚生労働省の発表によれば、高卒で就職した場合、初任給の平均金額は16万7000円程ですが、大卒の場合は21万円程と約4万円の差があることがわかります。
さらに言えば、大学院修士課程を修了していると約24万にも及ぶため、高卒と大学院卒で比較した場合はなんと初任給に7万円もの差が生まれるようです。
男女計
大学院修士課程修了 238.9千円
大学卒 210.2千円
高専・短大卒 183.9千円
高校卒 167.4千円男性
大学院修士課程修了 239.0千円
大学卒 212.8千円
高専・短大卒 184.7千円
高校卒 168.9千円女性
大学院修士課程修了 238.3千円
大学卒 206.9千円
高専・短大卒 183.4千円
高校卒 164.6千円『令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況』より引用(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/19/01.html)
初任給から初年度の年収を計算すると、高卒が約200万円、大卒が約252万円、大学院卒が約288万円となり、その差は88万円にもなってしまいます。
企業は、専門知識や高度なスキルを持つ人材を求めます。そのため専門的な知識を持っていることの多い高学歴の人が高い収入を得ることになるのです。
さらに言えば、この88万円という差は初年度の年収です。年収は勤続年数や年齢に応じて上がっていく傾向にあるため生涯年収(一生のうちに得られる賃金)での換算だと数千万円単位の差がつくとも言われています。
学歴によって仕事内容も変わる
また、収入に差がつくだけでなくその仕事内容にも差が出てきます。
低学歴とみなされがちな人がつく職業はブルーカラーと呼ばれるものが多いです。ブルーカラー(青い襟)とはスーツにワイシャツを着るホワイトカラー(白い襟の意味)の対となる言葉で、主に作業服を着て仕事をする人の総称を指します。
低学歴の人がすべてブルーカラーにつくとは限りませんが、工場勤務や建設現場、清掃員といった肉体労働に従事する人が多いのは事実です。
ブルーカラーの職業例
- 工員
- 建設作業員
- ドライバー
- 電気工事士
- 漁師 など
ホワイトカラーは知的労働と呼ばれるもので、デスクワークや頭脳労働を中心とする職業の人々の総称として使われます。
ホワイトカラーの職業例
- 会計士
- 公務員
- コンサルタント
- 事務職
- 医師
- 研究者
- 管理職 など
また、ホワイトカラーであっても学歴によって差がつくことは知られています。
例えば公務員でも「キャリア組」「ノンキャリア組」などと分けられることがあるように、高卒と大卒では昇級の速さや給料が異なることはあり得るのです。
しかし、学歴によって仕事内容が変わることもあるとはいえ、ブルーカラー・ホワイトカラーそれぞれに向き・不向きな人も存在します。
一概にブルーカラーだから学歴が低いというわけでもなく、ホワイトカラーだから大丈夫とも言い切れない部分もあることには留意しなくてはなりません。
ブルーカラーに向いている人
ではブルーカラーの職業に向いている人はどのような特徴を持っているのでしょうか?一般的には以下のような特徴を持つ人はブルーカラーの仕事に向いていると言えるようです。
体力に自信がある
ブルーカラーの仕事は、肉体労働が多くを占めるため、体力に自信がある人に向いています。
長時間の立ち仕事や重い荷物の運搬、機械の操作など、体を使う場面が多いため、日々の業務を効率的にこなすためには十分な体力が求められます。体を動かすことが好きな人にとって、運動不足を解消しつつ仕事ができる点は魅力と言えるでしょう。
集中力が高い
ブルーカラーの仕事では、身体的にきつい仕事なだけでなく危険を伴う仕事もあります。
例えば溶接工は部品の溶接を担う仕事ですが、安全のために防護服を着用して作業を進めなければなりません。集中力が求められる場面が多くあるため安全を確保するために細心の注意が必要です。
むしろ高い集中力を持つ人は、ミスを少なく仕事をすることができるでしょう。
その他、工場などでは同じ品質の製品を作り続けなければなりません。集中力が途切れると、同じようにやっているつもりでも品質が変わるリスクがあります。
オン・オフのメリハリをしっかりつけたい
ブルーカラーの仕事は、シフト制や決まった勤務時間が多く、仕事とプライベートのオンオフをはっきりと分けやすい点も特徴です。
仕事が終わればその日の業務は終了し、次の日に仕事を持ち越すことが少ないため、プライベートの時間を大切にしたい人には向いています。
メーカーや工場は、お盆や正月休みが長いことでも知られる業界です。お盆や年末年始には取引先の休暇で連絡や発送が難しいこともあり、長期休暇が確保しやすいのが特徴です。
また、特に多くの機械を使うような工場では、機械の電源を入れる回数を減らすために連続した休みを設けているところが多いでしょう。
ホワイトカラーに向いている人
反対にホワイトカラーの仕事は、主にオフィス内でのデスクワークが中心となります。そのため体力などはあまり関係なく、どちらかというと下記のようなスキル・知識を持っているかが要求されます。
パソコンの扱いが得意
パソコンを使用する業務が多く、入力や検索がスムーズにできる基本的なタイピングスキルが必須となります。
事務職やオフィスでのデスクワークを行う場合、オフィスソフトを使用する機会が多くなります。
特にWordやExcelのスキル、メールソフトの操作方法も覚えておくと役立ちます。パソコンを使いこなすことを前提に、計算能力や文章作成能力といった基本的なスキルが伴っているかも重要なポイントとなります。
専門的な知識を持っている
研究者や法務関連の業務など、頭脳労働には専門知識が求められるものが多くあります。必要な資格や学位を取得している人は、ホワイトカラーの仕事に就きやすいでしょう。
業務内容により必要なスキルは異なります。たとえば、経理のエキスパートを目指すならパソコンスキルや簿記の資格、会計士を目指すなら会計の専門知識が求められます。
目指す職業を絞り込み、その職務に必要な専門知識を身につけることが重要です。ブルーカラーも資格やスキルを必要としますが、ホワイトカラーは特に専門的な「知識」を重視していると言えます。
人とのコミュニケーションが得意
ホワイトカラーの仕事は、知識を活かした業務が多く、周囲との協力が不可欠です。各部署や顧客とのやり取りを円滑に進めるためには、優れたコミュニケーション能力が求められます。
さらに、顧客対応や単純な事務作業はAIによって代替される可能性が高いと言われていますが、コミュニケーションはAIには難しい分野です。コミュニケーション能力を備えている人は、AIに仕事を奪われるリスクが低くなると言えるでしょう。
このことからコミュニケーション能力が高く、周囲と効果的に連携できる人は高いスキルを持つホワイトカラーとして活躍することができるのです。
低学歴でも高収入を得るためのポイント
では、学歴の低い人が高収入を狙うのは難しいのでしょうか?実は、そういうわけでもありません。一般的には低学歴といわれる高卒者だとしても、高収入を狙うことは十分可能です。ここからは、低学歴でも高収入を狙うための方法を紹介します。
高収入を得るためのポイント
年収の高い業界を選ぶ
まず、年収の高い業界を選ぶことが重要です。平均年収の高い業種や業界、あるいはキャリアアップしやすい業界を選ぶことによって、学歴に関係なく高収入を実現できる可能性があります。
また特定の業界では、学歴よりも実務経験やスキルが重視されることが多いため、学歴に関係なく高収入を得るチャンスが広がります。例えば、以下のような業界がおすすめです。
- IT・テクノロジー業界
- 不動産業界
- 金融業界
中でもIT・テクノロジー業界は技術職でスキルが重要視されます。多くの企業が人材不足にも悩んでいるため比較的就職しやすく、独学でもスキルを磨くことで高収入を得ることが可能です。
不動産の営業や仲介も、高いコミュニケーション能力と営業力が求められますが、学歴はあまり問われません。成果に応じたインセンティブも多いため、高収入を狙いやすい職種です。
同じく金融業界、特に証券会社や保険会社でも営業成績に応じた高額なボーナスが支給されることが多く、学歴に関係なく努力次第で高収入を得ることができます。
このように学歴よりもスキルが重視され、人材が求められている業界を選ぶことが1つ目のポイントです。
学歴に関係ない資格を取る
学歴に関係ない資格を取得することも、学歴に頼らず高収入を実現するためには有効です。昨今は即戦力を採用したいと言う企業も多く、実務経験の有無が重視されます。
資格を所有している場合もその分野に長けていることの証明となるため就職する上では有利になります。もちろん自分の目指す業界に合った資格を取る必要はありますが、転職によるキャリアアップで高収入を狙いたい方にはこの方法が良いでしょう。
また一部の難関な資格には、それを取得できさえすれば年収1,000万円越えをも狙えるものがあります。
例えば弁護士や公認会計士といった国家資格がこれに当たります。国家資格に合格することは難関ではありますが学歴の制限がなく、大学に行かずに資格取得に成功した人もいるとのことです。
高い学習意欲がある人はこれらの資格取得に挑戦してみてはいかがでしょうか。
起業する
起業することも学歴に関係なく高収入が狙える方法の一つです。自分のビジネスを立ち上げることで、経営者として収入を得ることができるようになります。
もちろん市場のニーズを理解するための調査力やアイデア力は必要になりますが、有名な経営者の中には大学を出ずに事業を興し、成功を収めた方もいるようです。
大学に進学していない経営者
- 松下 幸之助氏|パナソニック株式会社の創業者
- 元谷 芙美子氏|アパホテル株式会社の社長
- 前澤 友作氏|株式会社ZOZOの創業者
フリーランスとして働く
特定の企業に縛られず、自分のスキルを活かして自由に働くフリーランスになることも、高収入を得るための有効な手段です。特にプログラミング、デザイン、ライティングなどの需要の高いスキルを磨くことで、高い報酬を得ることができるでしょう。
しかしフリーランスとして働く際には専門のスキルを有している必要があるのと、仕事の獲得には人脈・SNSでの宣伝活動なども必要であり、安定して報酬が得られるようになるまでは時間がかかるという点には留意しなくてはいけません。
低学歴でも高収入が狙える職種10選
では、職種単位で見てみるとどうでしょうか?学歴に関係なく高収入を得られる職種は意外と多く存在します。ここでは、特に低学歴でも高収入が狙える職種を10個まとめます。
合わせてそれぞれの職種で、未経験の方が目指すのにおすすめなスクールや学び方もご紹介するので順に見ていきましょう。
ITエンジニア
ITエンジニアは、学歴よりもスキルや実績が重視される職種の一つです。プログラミングやシステム開発、ネットワーク管理などの専門技術を持つことで、高収入を得ることができます。
十分にスキルを習得した後は、フリーランスとして働くことで、自分の能力に応じた報酬を得ることもできます。IT業界は人材不足が続いており、実務経験やスキルが評価されるため、学歴に関係なくチャンスがある職種だと言えるでしょう。
とはいえ専門技術を学ぶことになるので独学では一朝一夕で身につけるのは難しいです。知り合いにエンジニアがいれば協力してもらうか、現役のエンジニアが教えてくれるスクールに通うのが近道です。
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Webマーケター
Webマーケターは、インターネットを活用して商品のプロモーションやブランドの知名度向上を行います。
ITエンジニアと似ている部分もありますが、エンジニアのように高度な専門スキルは求められないためITエンジニアよりもなりやすい職種といえます。
SEO(検索エンジン最適化)やSNSマーケティング、広告運用など、多岐にわたる業務があり、データ分析やWebマーケティング戦略の知識を持っていると活躍できるでしょう。
また、案件を獲得するためには営業のスキルも持っているとより高収入が狙えますが、未経験者のように自分で案件を獲得する自信のない方は『WEBST(ウェブスト)』という未経験に特化したオンラインスクールを活用してみましょう。
WEBSTはWebのプロフェッショナルになるための知識が身につくだけでなく、卒業後は案件を提供してくれるため実務経験までしっかりと積むことができるスクールです。
実務経験の有無は自信につながるだけでなく、Webマーケターとして就職を考えている人には企業へのアピールポイントとなるためあった方が確実に有利になります。
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Webライター
Webライターは、オンラインコンテンツの作成を主な仕事とする職種です。特定のテーマに関する記事を書いたり、ブログやニュースサイトのコンテンツを作成したりします。
Webライターとして成功するためには、リサーチ能力や文章力が求められますが、学歴などは関係なく誰でも始められて時間や場所に縛られることもほとんどないことが特徴です。
もちろん自身のスキルを磨いて、人気のあるサイトやクライアントから案件を獲得できれば高収入を狙うことも十分可能となっています。
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Webデザイナー
Webデザイナーは、ウェブサイトのデザインを行う職種です。グラフィックデザインやユーザーインターフェースデザインの知識を活かして、顧客にとって視覚的に魅力的で使いやすいサイトを作ります。
ウェブサイトの作成にはHTMLやCSS、JavaScriptなどの基本的なコーディングスキルも必要となっているため、学習は大変ですがスキルを身につけられれば高収入が狙え、かつリモートで働けるため柔軟な働き方ができる職種となります。
しかし不可能とは言いませんが、未経験の方が独学で学ぶのはかなり遠回りになってしまうケースが多いためおすすめしません。
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動画編集
動画編集も自信のスキル次第で高収入が狙える職種です。特に近年は市場規模が拡大傾向にあり、仕事として需要が高い傾向にあるというのも追い風となっています。
株式会社サイバーエージェントの調査によると、2022年の国内動画広告市場は前年比1,396億円増の5,601億円となっており、2025年には1兆円規模に達すると見込まれているようです。
動画広告市場が拡大するということは、動画制作・編集に対するニーズも伸びることになるので、動画編集ソフトの操作スキルであったり必要なものさえ揃えられれば高収入も夢ではないでしょう。
副業から始めるのはもちろん、実績ができたあとはフリーランスとして自由な働き方を目指すことも可能な職業となっています。
これからフリーランスとして動画編集者を目指したい方は、フリーランスを目指すことに特化したオンラインスクール『CREATORS JAPAN』で学ぶのがおすすめです。
投資家・トレーダー
投資家として株式などの運用を行うのも高収入が狙える道の一つです。
投資は新NISAの登場で近年注目を浴びていますし、短期間で一気に資産を増やす、長期的にコツコツ増やすなどそれぞれ自分に合った稼ぎ方ができるのも魅力となっています。
とはいえ、株式投資は誰もが利益を上げれるような簡単なものではありません。「個人投資家の8割は損をしている」という言葉がある通り、正しい知識やノウハウがないと安定的に利益を上げるのは難しいのが現実です。
そこで、それらを学ぶことができるものとしておすすめなのが『Financial Academy』の株式投資スクール体験セミナーです。
セミナーでは投資の基礎が学べるのですが、無料で申し込みできるため迷っている方もとりあえず参加してみれば自分に合った稼ぎ方か掴めるかもしれませんね。
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チャットレディ
チャットレディはあまり知らない方もいるかもしれませんが、インターネットを通じて利用者と会話をすることで収入を得る職種です。
女性限定ではありますが、完全にテレワークで働ける上に頑張った分だけ報酬に反映されるため、働けば働くほど高収入が目指せます。
さらにいえば、ノルマや期限に追われることなく企業の要望に対応するようなこともないので、話が好きな人には天職と言えます。
チャットレディを志す方は『Girls Talk Manegement』が登録無料で、かつ相場よりも高い報酬率で働けるためおすすめです。FANZA LiveChatの正規一次代理店であるため安心ですし、高収入を目指すならここ一択でしょう。
営業職
営業職は成果に応じて収入が決まる「成果主義」の代表とも言える職業であることから、学歴に関係なく高収入を得やすい職種です。不動産の売買や保険の販売、法人向けの営業など、さまざまな業界で営業職は求められています。
営業力やコミュニケーション能力が重要視されるため、学歴よりも実績や成果が評価されることが多いです。インセンティブやボーナス制度が充実している企業も多く、自分の努力次第で大きな収入を得ることができます。
運送ドライバー
運送ドライバーは、学歴に関係なく高収入を得ることができる職種です。特に、長距離トラックドライバーや特殊車両の運転手は、高い報酬を得ることができます。運転技術や安全運転のスキルを磨くことで、安定した収入を得ることが可能です。
さらに、運送業界は人手不足が続いているため、経験を積んだドライバーは高い需要があります。運送会社や物流企業でのキャリアアップも期待できます。
公認会計士・法務従事者
公認会計士や法務従事者は、高い専門知識と資格が求められる職種ですが、資格を取得することができれば学歴に関係なく高収入を得ることができます。公認会計士は、企業の財務管理や税務業務を担当し、非常に高い報酬を得ることができます。
令和3年における公認会計士の平均年収は約658万円と、日本人の給与所得の平均年収467万円と比較するとなかなかの高収入と言えるでしょう。
法務従事者(パラリーガルや法律事務所のスタッフなど)も、法的な知識を活かして企業や個人の法的問題をサポートします。弁護士・検察官・裁判官などがこれにあたり、資格を得るための試験はかなり難関ではありますが、その平均年収は945万円にも及びます。年収1,000万円も夢ではありませんね。
これらの職種は資格試験が必要ですが、学歴に関係なく挑戦できるため、努力次第で高収入を得ることが可能です。
低学歴でも高収入な人が持つ特徴
低学歴にも関わらず高い収入を得ている人がいる一方で、高い学歴があっても低収入に落ち着いてしまっている人も中にはいます。なぜこうなるのかというと、実は学歴に関係なく高収入な人には共通する特徴のようなものが存在するのです。
一般的に高収入な人が持つ特徴には以下のようなものがあります。
低学歴でも高収入な人の特徴
学習意欲が高い
高収入な職業には専門的な資格などが必要なように、学ぶ意思が強い人は企業に求められる知識やスキルを習得している傾向にあります。
ただ学習をするだけでなく、自分が目指す業界や職種に必要な知識を把握した上で必要なものを継続的に学ぶことが求められます。学習意欲を維持するためには、「半年以内に特定のプログラミング言語を習得する」といった具体的な目標設定が不可欠です。
また、思考が偏らないようにさまざまな学習手段を利用して多様な知識を得ることも有効です。
自己効力感が高い・自信がある
自己効力感とは、自分自身の能力を信じている感覚のことです。低学歴でも高収入を得ている人たちは、自分の力で困難を乗り越えられると信じて行動するようなタイプが多く、失敗を恐れず挑戦し、失敗したとしても経験として次に活かすように考えます。
自己効力感を高めるためには、小さな成功体験を積み重ねたり、自分が目標とする人物を定めその人の考えに沿って行動するなどが有効だと言われています。
また、自己効力感が高いと人に好かれるようになるため、次に述べる人脈の形成にもつながります。
人脈形成力がある
成功している人の周りには多くの人が付いていくイメージがありませんか?多くの人との繋がりを持つことも高収入を得ることにつながります。
人脈を築くことで、情報交換や協力関係が生まれ、新たなビジネスチャンスを得ることも考えられます。人脈の形成には業界のイベントやセミナーに参加するのも良いですし、今であればSNSを活用して人脈を広げると言う手もあります。
そもそも学歴を気にしていない
低学歴で高収入を稼いでいる人は、そもそも今さら学歴を気にしても仕方がないことだと割り切っている人も多いです。
学歴は生まれた環境や学習状況に左右されるものであり、頭の良さだけに大きく関係するものではありません。たとえ勉強が苦手だったとしても、賢さは実務や生活などで発揮されるでしょう。
変えられない過去のことに囚われるのではなく、現状からどうすれば自分の価値を上げられるかを考えるようにしましょう。
学歴以外のスキルを持っている
学歴以外に評価できるスキルを持っていると言うのも、低学歴で高収入な人に多い特徴です。
たとえば「英語が得意・話せる」「難関といわれている資格を持っている」というように、実用性の高いスキルや専門性のある資格などを持っていれば、それらのスキル・資格が求められる業界において重宝されるでしょう。
コミュニケーション能力が高い
研究によると、コミュニケーション能力と収入は比例関係にあると言われています。
ミドルの転職が行った「転職に伴う年収変化」についてのアンケート結果では、年収を上げるために必要な能力について、ヒューマンスキル分野で「コミュニケーション能力」と答えた人が77%と最も多く、コミュニケーション能力が高ければ収入が上がると感じている人が半数以上でした。
また、ジョナサン・ロビンソン著「時間とお金をムダにしないで成功する方法」によると、
『ハーバードを卒業した学生のうち、対人関係を築くコミュニケーション能力のある人と、ない人が、どのくらいの報酬を得ているかの追跡調査を行った結果、コミュニケーション能力のある人は、ない人の1,85倍の年収を得ていたとのことが分かりました。』
との記載もあります。
このように、コミュニケーション能力は少なからず年収に関係していると考えている方は多いようです。対人関係を課題に感じている人はこれを磨くのも長期的に年収を上げる手段として良いでしょう。
今から学歴を作るために大学に通うのもアリ
低学歴と一括りに言っても、学力がないからというわけではなく背景は人によって様々です。金銭的な問題だったり健康面の影響などやむを得ない事情で大学を卒業できなかった人も存在します。
とはいえ学歴をコンプレックスに思ってしまっている方の中には、なんとしても学歴を作りたいと思っている人もいるでしょう。そういった方は大学に入り直すというのも一つの選択肢です。
実は大学の入学には年齢制限はありません。そのためチャレンジしようと思えばいつでも大学に入り直すことは可能なのです。
入り直しだとしても卒業までできれば最終学歴は大卒となるため就職の幅が広がり、給与水準も上がります。年齢では不利になるかもしれませんが、現役生と同様に新卒として就活できることも強みです。
しかし大学に入り直せば必ず高収入になれるというわけでもありません。入り直すポイントを理解して再入学をするか決めましょう。
モチベーションの維持が大切
大学に入り直す、となると受験勉強に向き合うことになります。受験勉強は決して楽なものではありませんし、大学に入り直す決断をしても合格しなければ再入学することはできません。再び受験に挑む気概が求められます。
さらに言えば、合格して入学することがゴールではありません。大卒の学歴を得るためには言葉通り大学に4年間通い卒業する必要があります。大学の卒業には時間と労力が必要になるため、過去になんとなく中退してしまった人は注意が必要です。
また、再入学は可能とはいえそう言った事情の人は多くはありません。大学に入ってコミュニティに馴染めるかどうかも難しいポイントとなり得るでしょう。
金銭面の負担は考慮すべき
金銭面での負担も考慮しなくてはなりません。大学に入るためには学費だけでなく入学金、教材費などが必要です。
合格に向けて予備校に入るならばその分の費用も必要になるため、その分の費用を工面できるかどうかもポイントになります。現在貯金がない方は奨学金を借りたり、教育ローンに頼るという手も考えられるでしょう。
また、働きながら学ぶという選択肢もあります。夜間大学や通信制大学に通うことで、昼間は働いて収入を得ながら学位を取得することが可能です。
最近では、オンラインで学位を取得できるプログラムも増えているため、時間と場所に縛られずに学ぶことができるでしょう。
さらに、大学の授業料免除制度や授業料減免制度を利用することも検討すれば学費の負担を減らすことができるかもしれません。
今は多くの大学が、経済的に困難な学生を支援するために授業料の一部または全額を免除する制度を設けています。条件はありますがこれらの制度を活用することで、金銭面の問題もクリアできるでしょう。
低学歴でも高収入の職種はあるので諦めずにチャレンジしよう
ここまで、学歴不問で高収入を得られる職業や、そのための具体的な方法について詳しく見てきました。
学歴が高いに越したことはないかもしれませんが、学歴だけが全てではないと理解することも重要です。記事の中で紹介した通り、業界・職種を絞れば低学歴であっても高収入を得るための道はたくさんあります。
自分に合った職業を見つける、スキルや資格を身につける、今から大学に入学するなど様々な方法がありましたが、そのどの方法を取るとしても継続して学習をするなどの努力が必ず必要になります。
この記事を通じて、学歴にとらわれず高収入を得るための自分に合った方法を探し、自分の夢や目標に近づけるように努力しましょう。