「エミアブルの人が活躍できる仕事を知りたい!」
この記事ではそんな方におすすめの仕事をご紹介しています。
そもそもエミアブルについてどこまでご存知でしょうか?普段聞き慣れない言葉なのであまり良く知らないという方もいるのではないかと思います。
そんな方もエミアブルとはどんな人のことなのかを理解できるようにまとめました。エミアブルならではの長所を活かして活躍できる場所を探すヒントにしてみてください。
また、ワーク発見ナビでは他にも様々な性格に向いている仕事をご紹介しています。こちらもぜひ読んでみてください。
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目次
エミアブルとは
エミアブルとは人の性格を4つに分けたソーシャルスタイル理論の中の性格の一つです。ソーシャルスタイル理論という言葉を初めて聞いた方もいるかと思いますので、まずはそこから詳しくご紹介します。
ソーシャルスタイル理論
ソーシャルスタイル理論とは人の性格を「感情表現の強さ」と「自己主張の強さ」の2軸で4つに分類したものです。1960年にアメリカの産業心理学者によって提唱されたこの理論は、コミュニケーションを円滑に取る為に企業など多くのシーンで活用されています。
ソーシャルスタイル理論を説明する際によく用いられるマトリクスを上に載せました。縦軸が「感情表現の強さ」、横軸が「自己主張の強さ」を表しています。ここではそれぞれの性格を簡単にご紹介します。
ドライバー
ドライバータイプは感情があまり表に表れませんが、自己主張は強い性格です。常に冷静で合理的な判断をすることができます。
エクスプレッシブ
感情が表に出やすく、自己主張も強いのがエクスプレッシブタイプです。話すことや注目されることを好む性格です。
エミアブル
エミアブルタイプは感情表現が豊かで、自己主張はあまり得意ではありません。調和を好み、自分の主張より相手の意見を聞くのが得意です。エミアブルに関してはこのあとさらに詳しく説明します。
アナリティカル
アナリティカルタイプは感情が表に表れにくく、自己主張もあまりしない性格です。じっくり考えたり分析したりすることを得意とします。
ソーシャルスタイル理論では人の性格をこのような4つに分類しています。相手がどのタイプに分類されるかを考慮して話すことで、お互いに気持ちの良いコニュニケーションを取ることができます。
また、自分のソーシャルスタイルを理解していれば居心地の良い環境を選択しやすくなるため、就職活動の参考にもなります。いくつかの質問に答えることで自分がどのタイプに属するかがわかる診断もたくさんありますので、気になる方は調べてみてください。
エミアブルタイプの特徴
ソーシャルスタイル理論がどのようなものかわかったところで、ここからはエミアブルタイプの特徴を詳しくご紹介します。エミアブルタイプに限らず、先程ご紹介したどのタイプも長所も短所も持ち合わせています。エミアブルタイプの特徴を5つまとめました。
感情表現が豊か
感情が表に出やすく、何かを選択する際も合理性より感情を重視します。
共感力が高い
共感力が高いのもエミアブルの特徴です。自分の意見を話すより人の話を聞くのが得意で、聞き上手なのはエミアブルタイプの良いところです。一方で、自己主張が弱いので自分の意見を求められるのは得意ではありません。
穏やかな雰囲気が好き
自己主張が弱く調和を大切にする性格なので穏やかな雰囲気を好みます。その場の空気を読むことも得意です。
決断が苦手
自己主張が弱いため、何かを決めるのは苦手です。共感力がある反面、優柔不断で他の人に意思決定を委ねがちなのは短所とも言えます。
人の為に動くのが好き
人の為に動いて感謝されることに強く喜びを感じるので、誰かの為になることをするのは好きです。一方で断るのが苦手な面もあるので、頼まれたら断れないという性格でもあります。
エミアブルの人に向いてる仕事とは?
エミアブルの特徴は理解できたでしょうか?
これらの側面を考慮した時にエミアブルの方に向いているのはどのような仕事なのかをまとめました。このあと職種としてもいくつかご紹介していますが、どんな職種においても以下でご紹介するようなシーンではエミアブルの良さを発揮できると思います。
チームワークが必要な仕事
協調性があり、空気を読むことが得意なのでチームワークが必要な場面でも周りと上手く物事を進めることができます。また、決断力に欠ける部分もチームであれば得意な人に補ってもらうことができます。役割としてはチームを後ろからフォローするような役割が向いています。
人の役に立てる仕事
誰かの為に動くことが好きなエミアブルの方は人の役に立てる仕事に向いています。わかりやすい表現を使いましたが、正確には人の役に立っていることを目の前で実感できる仕事です。
基本的にどんな仕事でも人の役に立つことはできますが、自分の仕事を通して喜んでくれる人を目の前にできる仕事は全てではありません。感情的に判断することが多いエミアブルの方にとって誰かが喜んでくれる姿はモチベーションに直結しますし、共感力も高いので目の前の人の為に一生懸命になれます。
コミュニケーションが必要な仕事
エミアブルの方はコミュニケーションが必要な仕事にも適しています。特に人の話を聞くという能力に長けているため、聞くことが大事な場面で活躍できます。共感力が高く、穏やかな雰囲気を作り出すことも得意なので、初対面の方との関係も上手く構築できる方が多いです。
エミアブルの人に向いてる仕事5選
ここからはエミアブルの人が活躍しやすい仕事を5つご紹介します。
向いてる仕事①カウンセラー
まず、カウンセラーのような人の相談に乗る仕事はエミアブルの方に向いています。人の話を聞くことが得意なので相談者の話を上手く引き出すことができます。また共感力があるので相談者の話を親身になって聞き、相手に寄り添った対応ができるので活躍しやすいです。
向いてる仕事②接客業
接客業のようなお客様を目の前にして、ホスピタリティが必要な仕事にも向いています。目の前のお客様に喜んでもらうために何ができるかということに向き合える仕事なので、エミアブルの方のモチベーションに繋がりやすいです。
気配り上手でよく気が付く性格なのでお客様が困っていることにすぐに気が付き、どうしてほしいのかを察することができます。
持ち前の共感力は接客に不可欠な能力ですし、自己主張が弱いという部分もクレーム対応などの場面では良い対応がしやすいのでプラスになります。
向いてる仕事③保育士
世話好きなエミアブルの人は保育士の仕事も適しています。子供の気持ちを汲み取って上手く接することができ、温厚な雰囲気は安心感を与えます。子供だけでなく親の相談に乗るようなときにも聞き上手なエミアブルの長所が活かされます。
向いている仕事④ブライダルコーディネーター
人を喜ばせることに直結する仕事で且つチームワークが必要なのでエミアブルの人に適した仕事です。新郎新婦の相談に乗りながら、理想の結婚式を作り上げていくので自分の意見を話すよりもお客様の意見を聞く方が多くなります。
お客様だけでなく他の職種の方とも多く関わる中で式を作っていくので、人と一緒に何かを進めることが得意なエミアブルの強みも活かすことができます。
向いている仕事⑤カスタマーサポート
最後にご紹介するのはカスタマーサポートの仕事です。商品やサービスを購入したお客様の困りごとに応えたり、時にはクレームのようなものに対応したりすることが必要です。
まずはお客様の気持ちに寄り添った対応が求められますので、共感力の高いエミアブルの人に適しています。お客様の話を聞くという点においてもエミアブルの聞き上手な面を活かすことができます。
エミアブルの人に向いてる環境や役職
ここまでエミアブルの人に向いている職種をご紹介してきましたが、職種に限らず環境や役職も向いているものと向いていないものがあります。
競争の激しい環境はNG
環境としては競争の文化が激しい会社はあまり向かないかもしれません。調和を大事にする性格だからこそ成果主義でバチバチした雰囲気の会社よりは、みんなで穏やかに仕事をこなせる環境の方が合っているでしょう。
また、特にベンチャー企業などでは新卒からどんどん意見を出すことが求められる場合が多いです。そういった方を求めている企業では自己主張が苦手なエミアブルの方にとっては適した環境ではないかもしれません。
このようなそれぞれの会社の持つカラーは説明会やOB訪問などでわかると思います。会社の雰囲気や求める人物像と合っていない人は面接を通過できないので、そこでミスマッチは防げますが、会社を選ぶ基準として大切です。
エミアブルの人に向いてるのはサポート役
役職としては意思決定や自分の意見を表に出すことが苦手なエミアブルの人はリーダーのような立場ではなくサポート役に適しています。また、人事としての仕事にも適しています。人の気持ちを汲み取ることができ、相談に乗るのも上手いので社内で起きる問題にもすぐに気がついて対応できます。
役職に関しては自分の意志だけでは決まるものではないとは思いますが、チーム内でも自分が活躍できる役割を見つけるとエミアブルの長所を上手く発揮できると思います。
エミアブルの人に向いていない仕事
次にエミアブルの人にはあまり向かない仕事を紹介します。これに関しては、人による部分もありますので、エミアブルの気質を持っていても以下のような職種で活躍できる可能性もあります。
営業
人の気持ちを考えすぎてしまう部分があるエミアブルの人は、断られたり、嫌な顔をされるようなことが続くとストレスを抱えすぎてしまう可能性があります。ですが、聞き上手というエミアブルの長所を活かせる場面でもあるので、ストレスを上手くコントロールできる方であれば活躍できるかもしれません。
医師や看護師
医師のような即座の判断が求められる仕事は向いていない可能性が高いです。また、医師や看護師の仕事をしていると患者さんが亡くなることもあると思います。そういった時に共感力の高いエミアブルの人は精神的にダメージを受けすぎてしまい、仕事に支障が出てしまう可能性も考えられます。
人と関わらない仕事
これに関しては向いていないというより、長所を活かしきれない仕事として載せました。周りの人の気持ちを考えられたり、人の為に何かをすることにモチベーションを感じることができるなど、人と関わる中でエミアブルの良さは発揮されます。
逆に人と関わらない仕事だとその魅力を発揮できる機会が減ってしまいます。
この他にも自分が目立たないといけない仕事などもエミアブルの特性からすると苦手な方が多いので負担が大きくなる可能性があります。
エミアブルの短所を補う方法
エミアブルの人に向かない仕事をご紹介してきました。長所は裏返すと短所にもなり得るので、エミアブルだからこその短所もあると思います。そんなエミアブルの短所を補う方法をご紹介します。エミアブルならではの短所と上手く向き合っていく参考にしてみてください。
自分の意見が言えない
エミアブルの人は自分の意見を求められるのが苦手な人が多いです。その理由としては、自分の意見で周りがどう思うかを無意識に考えてしまうからではないでしょうか。共感力があり、調和を大事にするエミアブルの人ならではの部分だと思います。
まず、前提として意見が分かれることは良くないことではありません。共感から入るというのはエミアブルの人の良さなので持ち続けた方が良い部分ですが、あなたの意見が組織を良い方向に導くことも考えられます。
それでも苦手という方に有効な自分の意見を求められた時の返し方は、+aで答えることです。誰かの意見に対して、ただ同調するだけでなくこうしたらさらに良くなるのではないかといった+の要素を付け加えてみてください。
共感力の高いエミアブルの人にとっても話しやすく、且つチームにとってもプラスになります。まずは+aを付け加えて共感するところから、自分の意見を持ったりそれを発信する練習をしてみてはいかがでしょうか。
決断するのが苦手
決断するのが苦手というエミアブルの人は多いと思います。特に自分以外の誰かが絡むことであればなおさら決められないのがエミアブルの人なのではないでしょうか。
そんな方の決断を助ける方法として決断の際に合理性に意識を向けてみてください。人の気持を考えるのが得意なエミアブルの方は何かを決める時に、「この人はどう思うだろう」、「あの人はどう思うだろう」というように人の気持ちに目を向けがちです。
それ自体は必要な視点なのですが、共感力の高いエミアブルの人がそこを考え始めてしまうと、全ての人が喜ぶ方法がない限り決断することはできません。なので、どうしても決断に迷った時には人の気持ではなく、何が1番合理的かを考えてみてください。
エミアブルの人だからこそ、あえて人の気持ちを切り離したところから決断することで、自分の気持ちとの折り合いがつけやすくなります。
共感力が高すぎて疲れてしまう
最後に共感力が高すぎて疲れてしまうという方の対処法です。この短所に関しては、周りの人に影響することは少なく、自分自身の気持ちをどう整理して向き合うかという問題になります。
共感力が高いエミアブルの人に助けられている方は多いと思いますが、自分がストレスを溜めないようにコントロールすることは必要です。聞くばかりではなく時には自分が悩みを聞いてもらう時間も作りましょう。
また、感情的になっている状況で何かを判断するとエミアブルの人の共感力が裏目に出てしまう場合があるので、少し時間をおいてから冷静に判断するなど、意識して客観的視点を持つことは大切です。
【まとめ】エミアブルの人に向いてるのは対人関係のある仕事
エミアブルの人に向いている仕事についての理解は深まったでしょうか?
エミアブルの人は一言で表すと"いい人"なのだと思います。自分から何かを発信するよりは受け止める方が得意なエミアブルの人は、相談に乗るような場面が多い仕事に向いています。対人関係のある仕事であれば、エミアブルの良いところを活かせる場面も増えてくるのではないでしょうか。
ソーシャルスタイル理論は2つの概念だけで性格を見た時にどのタイプに近いかを表したものです。どのタイプに当てはまる人も程度の差はありますし、その他にもあなたのアイデンティティを左右する性格の要素はあると思います。
これだけでこの仕事なら向いているとは言い切れないかもしれませんが、一つの傾向ではあるので参考にしてみてください。