「責任感がなく、途中で投げ出してしまう」
「ミスやトラブルが起こったら、すぐに人のせいにしてしまう」
など、どうしたらいいのか悩んでいる人も少なくないでしょう。
責任感がないと途中で物事を投げ出してしまったり、約束を守れなかったり、周りの人と信頼関係が築けないことも多いでしょう。仕事で信頼関係が築けなければ、仕事を進めるうえで支障をきたしてしまう可能性もあります。
それだけでなく、仕事を途中で投げ出してしまい長く続かない、転職する際にどうやってアピールすればいいのかわからないという人も少なくないでしょう。
この記事では責任感のない人の特徴と向いている仕事を解説します。さらに責任感のない人が仕事でどのような悪影響を引き起こすのか、改善ポイントや採用選考時のアピール方法もまとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。
-
ドライな人が向いている仕事は?特徴や誤解されやすい理由も解説
「ドライな人だと言われ、冷たい印象をもたれてしまう」 「ドライな人で、プライドが高いと言われる」 と悩んでいる人は少なくないかもしれません。 冷たい人やプライドが高い人と自覚をしていないにもかかわらず ...
続きを見る
-
雑な人が向いている仕事3選!改善方法や面接時のポイントも解説
「しょっちゅうミスをしてしまい、雑な人だと周りから言われる」 「雑な性格を改善して、信頼されたい」 などと、悩んでいませんか。 「雑な人」をイメージしたとき、マイナスな部分を思い出してしまいがちです。 ...
続きを見る
目次
責任感がない人の3つの特徴
責任感がない人はどのような特徴があるのでしょうか。
責任感とは、責任を重んじ、責任を果たそうとする気持ちのことを言います。責任感がない人はその気持ちが欠如しているといっていいでしょう。それでは、責任感がない人の特徴を3つご紹介します。
自分のミスを人のせいにする
責任感がない人はミスやトラブルが起こった場合、人のせいにしたり責任転嫁したりします。
明らかに自分のミスだとわかっても非を認めず、自分を正当化し人のせいにして言い訳をするでしょう。
なぜなら、自分の評価が下がらないようにしたいからです。
そのために嘘をつき言い訳ばかりして、その場を取り繕うことに精一杯なのです。その場をどう乗り切ろうかと考えてばかりいるので、後先のことを考える余裕などはありません。
計画性がない
責任感がない人は計画性がない傾向にあります。
先のことを見通せないことが理由です。仕事をはじめるときに、仕事を進めるための計画を立てていない、または立てられない人が多いのです。
人生設計も無計画な人が多く、貯金もできない人が多いでしょう。仕事では納期ギリギリで、時には納期に間に合わず、何かしらの理由をつけて納期を延ばしてもらうこともあるでしょう。
そのようなことを繰り返しているうちに、周囲からは「気分次第で言動がコロコロ変わる」「任せられない」と思われてしまい、信頼を得られません。
途中で投げ出す
責任感がない人は、一貫してやり遂げる忍耐力や根気が少ない傾向にあります。
飽き性で根気がないだけでなく、途中で投げ出しても周囲の人に迷惑をかけているという自覚がないのです。
また、他人の気持ちを考えられない傾向にあります。さらに、途中で投げ出す可能性が高いため、自分から進んで行動しません。
ですから、約束を破ることは日常茶飯事で、物事に支障をきたします。友人との約束をドタキャンすることもあるでしょうし、ダイエットをはじめてもすぐに投げ出してしまうでしょう。
途中で投げ出してしまったり、頻繁に約束を破ってしまったりするので、友人関係でもトラブルが起こり、信頼関係が崩れてしまいます。
責任感のない人が与える影響とは?
責任感のない人がチームや部署で一緒に仕事をしている場合、周りにどのような影響があるのでしょうか。一つずつご紹介します。
面倒なことはしたくない
責任感がない人は責任を取りたくないと考えているので、面倒なことはしたくない傾向があります。
楽をしたいため、「どうやったらこの仕事をやらないで済むのか」「簡単に済ませられる方法はないか」と考えています。責任が重くかかる仕事はプレッシャーがかかり、誰でも引き受けたくはないですが、極端に責任を負いたくない人が多いのも特徴です。
面倒なことはせず、常に楽をしたいと考えているので、仕事を丸投げすることもあるでしょう。自分に甘い人が多いのかもしれません。
報連相ができない
責任感がない人は、情報共有や報連相ができません。
なぜなら、他の人のことを考えられず、ミスの追求を避けたいと考えてしまうからです。上司が感情的な人の場合は顕著にその特徴が現れます。報連相が上司の機嫌取りになってしまうことになり、ミスを報告しなければならない場合は萎縮してしまって伝えられません。
コミュニケーションが苦手で、上司との間に信頼関係が築かれていないことが理由になるでしょう。
ですから、業務の進捗や業務内容も周囲の人と共有できず、ミスやトラブルが起こってしまうのです。
時間にルーズ
責任感がない人は時間にルーズな人が多いのも特徴です。
自己中心的に物事を考えてしまう癖があるため、多少の遅れも許してもらえるだろうと考えている傾向にあります。
自分の中で仕事の優先順位を決めて後回しにしてしまう。そのため、同時にいくつかの仕事を抱えている場合、仕事が滞ってしまうこともあるでしょう。
その他、始業時間にいつも遅れてくる、仕事の納期はいつもギリギリ、メールなどのレスポンスが遅いなどです。
また時間にルーズなだけでなく、私生活でも整理整頓ができず、部屋が片付いていない、忘れ物をするなどの弊害が出てくることも多いでしょう。
ですから、責任感がない人は信頼関係を失う可能性が高いのです。
責任感のない人が向いている仕事
責任感がない人だけではありませんが、就職活動を行う際は自分の適性に合う職業を調べて就職活動を行います。就職活動を行う際、自己分析をして自分に合った職業を見つける人も多いと思います。
責任感がない人は自己中心的で責任を追いたくない人が多いため、出世は目指さずに自己完結できる仕事が向いているといえるでしょう。さらに、コミュニケーションを取らないで進められる仕事が向いている傾向にあります。
長く働きたくない、働けない人の場合、アルバイトや派遣社員としての雇用を選んでもいいでしょう。
ただし、どんな仕事でも少なからず責任感は必要となります。働く以上は心得て臨みましょう。それでは、責任感のない人が向いている仕事をご紹介します。
単純作業
責任感がない人は、業務内容がシンプルな単純作業の仕事が向いているでしょう。
作業の流れが固定されていて、黙々と取り組める工場内でのライン作業の組み立て、加工作業などです。高度なスキルは必要でなく、面倒なことはしたくない人に向いている仕事といえます。
単純作業の仕事を下記にまとめました。参考にしてみてください。
単純作業の仕事
- 仕分け、梱包作業、商品管理
- 検査・検品作業
- データ入力
業務委託として働くライターやシステムエンジニア
業務委託として働くとは、企業に雇用されるのではなく、企業と対等の立場で業務依頼を受けて働くことをいいます。
責任感がない人は自己中心的な考えで行動するため、自己完結できる仕事が向いているでしょう。
業務委託は勤務地や勤務時間は拘束されることなく、働けることがメリットです。他のメンバーとコミュニケーションを取る必要がなく、1人で仕事を進めていけばいいのです。
働き方の多様化や企業の人件費削減に伴い、企業外の人へ業務委託する仕事が増えています。Webライターの場合、誰でも手軽に始めやすいという利点がありますので、興味がある人は挑戦してみてはいかがでしょうか。
ただ、仕事の成果が直接収入につながるため、実力や努力によって収入が変わります。
実力が認められ仕事がコンスタントにこなせるようであれば、高収入が得られるでしょう。一方で、自己完結できる仕事であるがゆえ、怠けていると収入が減ってしまう可能性があるでしょう。
業務委託の仕事を下記にまとめてみました。参考にしてみてください。
業務委託の仕事
- テレアポ
- ライター
- デザイナー
- システムエンジニア
- プログラマー
清掃員
責任感がない人は、自己完結できる仕事が向いているとご紹介してきました。
清掃員は基本的に一人で、黙々と進められる仕事です。さらに自己完結できる仕事で、コミュニケーション能力はそれほど重視されません。ですから、責任感がない人に向いている仕事といえるでしょう。
就職する際のハードルが低い傾向にあり、さらに人手不足の会社も多いため採用される確率も高いでしょう。また、コミュニケーションが苦手な人には向いている仕事といえます。
清掃の仕事を下記にまとめました。参考にしてみてください。
清掃の仕事
- ハウスクリーニング(家のリビング・キッチン・浴室・トイレなど)
- 駅構内の清掃
- 商業施設やオフィスビルの清掃
- 病院の清掃
- ホテルや旅館などの客室清掃
- 介護施設の清掃
- 夜間定期清掃
責任感がない人の3つの改善ポイント
責任感がない人に向いている仕事をご紹介しました。しかし仕事をする以上責任は伴いますので、自分で責任感がないと思い当たる人は、改善してみてはいかがでしょうか。
どのように改善すればいいのか、ポイントを3つご紹介します。
その前にまず、自分を理解することからはじめましょう。
自分を理解することは、自分がどのように考え、どのように行動するのか把握するのです。前述しましたが、性格診断・強み診断・適職診断などの自己分析をしてみるといいでしょう。
さらに、自分を客観視してみることです。自分が他の人からどのように見られているか聞いてみるのも一つです。それでは改善ポイントをご紹介します。
自分に厳しくする
自分に厳しくすることは、自分を追い込むことではありません。自分を上手にコントロールして、自分が決めた目標を達成することです。
自分がどうなりたいのか、達成したいことは何なのか、明確にして目標を決めます。目標が決まったら、目標達成のために一つひとつ自分にできることをするのです。
責任感がない人は自分に甘い人が多い傾向にあります。さらに面倒なことをしたくない人が多いです。面倒くさいと思っても自分に厳しくして、任された仕事をしっかりやり遂げるよう一つひとつ努力しましょう。
ハードルが高いと思う場合は、日々の生活の中で目標を決め、その目標を達成するためのルーティンを行うようにしましょう。
毎朝ラジオ体操をすると決めたら、毎日継続します。時間がないときは短縮してもかまいませんが、必ずラジオ体操をするのです。毎日日記を書くでも同じです。寝る前に日記を書くと決めたら、一行でも構わないので必ず日記を書くようにします。
ポイントはスモールステップからはじめることです。まずは1週間続けてみる。1週間続けられたら2か月続けてみる、スモールステップを毎日続けることで自分が決めた目標を達成することになります。
責任感をもつよう意識する
責任感がない人は与えられた仕事を途中で投げ出したり、発言や行動がころころと変わったりするのが特徴です。
自分の発言や行動に責任がないため、遅刻をしたり、レスポンスが遅かったり、納期に間に合わなかったりするのです。自分の発言や行動に責任をもつよう心がけましょう。
仕事に対して誠実に向き合うことが大切です。与えられた仕事を適当にこなすのではなく、ミスがないように仕上げる、最後までやり遂げることを意識しましょう。
自分の仕事の前後で別の業務担当がいる場合、情報共有などの報連相を意識することも大切です。
また責任逃れをしないために、多少の壁があっても乗り越えられると思いながら仕事をするよう心がけましょう。
意見を受け入れる
責任感がない人は人の意見を受け入れられません。自分には関係ない、必要ないと思っているからです。
しかし、自分の意見がすべて正しいわけではありません。自分の意見が正しいと思い込んでいると、人の意見を受け入れることはできません。
たとえばミスを起こしてしまった場合、まず自分の非を認めること。謝ることは大切なことですが、謝れない場合は、自分の非を受け入れることからはじめましょう。
誰でもミスは起こします。ミスがない人などいません。次に同じミスを繰り返すことのないよう、受け入れて何が原因だったのか分析します。
また、立場も育った環境も違う人と一緒に仕事をする場合、意見が違うことは当たり前だと思いましょう。意見が違う人の考えを聞くことで、新しい視点や考え方を知れるでしょう。
責任感がない人の3つのアピール方法
責任感がない人は採用選考時にどのようなアピールをしたらいいのでしょう。
下記にアピール方法をまとめました。
ネガティブ要素は言い換えてアピール
責任感のない人が採用選考で自分の短所や弱みをそのまま伝えてしまうと、採用担当者からネガティブなイメージをもたれてしまいます。
アピールする際は長所に言い換えて、プラスのイメージを与えるようにしましょう。
下記に言い換え方法をまとめてみました。
言い換え方法
- 自分に甘い
▶適応力が高い - 計画性がない
▶行動力がある
▶臨機応変に対応できる - 飽きっぽい
▶興味の幅が広い
▶情報収集のアンテナが高い
企業の求める人物像とミスマッチなアピールはしない
企業がどのような人物像を求めているか確認してアピールしましょう。
企業は採用選考で入社後あなたが活躍できる人材かどうか判断しています。
責任感がない人は計画性のない人が多いです。しかし計画性がない人は「行動力がある」と言い換えられると前述しました。
企業は行動力がある人を求めていることが多いので、行動力をうまくアピールしてみるのもいいでしょう。
さらに行動力があると裏付けるエピソードを用いて、入社後に行動力をどのように活かせるか、具体的に説明します。
下記の例文を参考にしてみてください。
行動力がある人のアピール例文
私は行動力があると考えます。自分の業務以外でもできることを探し、行動しています。先輩が大きな荷物を移動していましたが、大変そうだったのでお手伝いできないか相談したところ、任せていただきました。
大きな荷物の移動だけでなく、付随する業務も任せていただき、仕分けや検品、梱包作業などもスムーズに業務が行えるよう努めました。
もちろん、自分の業務だけでなく、新しく任せていただいた業務が加わったため忙しくなりましたが、モチベーションに変わり仕事のやりがいになったのです。
貴社でも自分ができることを探し、自ら行動していきます。
すべて正直に言わなくてもいい
採用面接では質問されたことに対して誠実に回答する必要があります。しかし、ネガティブな情報をわざわざ伝える必要はありません。
「早起きが苦手」「時間にルーズ」といった、社会人としてのルールやマナーがないと判断されてしまうネガティブな情報は伝えないようにします。
【まとめ】責任感がない人は黙々とできる仕事を選ぼう
責任感がない人は自己完結でき、黙々とできる仕事を選びましょう。責任感がない人は面倒なことをしたくない、人のせいにする、計画性のない人が多いです。
自己中心的で責任を負いたくないという理由ですが、仕事をする以上ある程度の責任は負うことになります。
自分の決めた目標を達成できるよう努力する、自分の発言や行動に責任をもつ、他の人からの意見を受け入れるなど、自分でも改善できるよう努力してみましょう。