「エンパス体質で、仕事のストレスを抱えて辛い!」
「エンパス体質の人に向いている仕事を知りたい!」
などと、悩んでいる人は少なくないでしょう。
「エンパス」という言葉をはじめて耳にした人も多いかもしれませんが、エンパス体質で悩んでいる人は案外多いです。
この記事では、エンパス体質の人に向いている仕事を解説します。
さらにエンパス体質の特徴やHSPとの違い、仕事を続けるためのコツもまとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。
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目次
エンパスとは共感力が強い人
エンパスという言葉をはじめて耳にした方も多いのではないでしょうか。
エンパスとは、共感する能力(エンパシー)が極端に強い人のことをいいます。
英語のempathy(共感、感情移入の意)が元になった言葉です。
生まれながらにして人の感情やエネルギーに敏感な体質をもっていて、5人に1人がエンパスだといわれています。
エンパスは病気ではありませんが、うつ病を併発しやすい傾向にあるようです。
エンパス体質の特徴
エンパス体質は共感する能力が極端に強いと前述しました。具体的にはどのような特徴があるのでしょうか。下記に特徴をまとめてみました。
エンパス体質の特徴
- 人の感情が敏感に察知できる
- 相手に合わせるのが得意
- 他人の悩みを自分のことのように感じてしまう
- 体調の悪い人と一緒にいると自分も同じ症状になる
- 言い争いや喧嘩など残酷なシーンが苦手
- 残酷なニュースは、辛くて見ていられない
- 人が怒られていると辛くて、その場にいられない
- 人混みや満員電車が苦手
エンパス体質の人は共感する能力が高いため、一緒にいる相手の感情が口調やしぐさなどのわずかな情報だけで読み取れてしまいます。
ですから、相手の悩みを自分のことのように感じてしまい、苦しくなってしまったり、体調の悪い人と一緒にいると自分も同じように体調が悪くなったりします。病院へ行くと具合が悪くなるという人も多いようです。
言い争いや喧嘩、残酷なニュースなども苦手な人が多い傾向にあります。職場で人が怒られていると辛い、会議でディスカッションの口調が強く辛いなど、その場にいることさえも苦痛に感じてしまい、立ち去ってしまう人もいるようです。
相手の感情に影響されてしまい、自分よりも相手の感情を優先してしまうため、人混みや満員電車を苦痛に思ってしまう人も多いでしょう。
自分の感情が一緒にいる人の感情と重なってしまい、感情のコントロールがしにくく情緒不安定になりやすいのも特徴です。別の見方をすれば、感情の起伏が激しいと取られてしまう可能性も高いでしょう。
エンパス体質の人がうつ病になりやすいワケ
エンパス体質の人は、他の人の感情やエネルギーに影響されて、疲労がたまりやすく心身を病んでしまうこともあります。
長期間にわたって疲労のたまった状態が続くと、慢性疲労症候群(CFS)になってしまう危険性が高くなるのです。
慢性疲労症候群(CFS)とは?
さまざまなストレスがきっかけとなり、突然原因不明の全身倦怠感に襲われ、身体を動かせないほどの疲労が6カ月以上続きます。それに加えて、微熱・頭痛・脱力感・思考力の障害・抑うつ状態などの精神神経症状などが続き、日常的な生活に支障をきたしてしまう疾患のことをいいます。
その状態が長く続くと、自律神経の不調や脳神経を圧迫してうつ病発症の危険性にもつながるのです。
エンパスとHSPの違いはスピリチュアル
エンパスと似たHSPという体質があります。エンパスと体質がよく似ているので、同じ意味でとらえている人も少なくないでしょう。
HSPとは、Highly-Sensitive-Personの略で、「人より繊細で敏感な人」という意味です。
エンパス体質の人はスピリチュアルな要素が加わるため、HSPとの違いとなります。
環境や人の感情に敏感な人がHSPで、スピリチュアルなエネルギーにも反応するのがエンパスととらえるとわかりやすいでしょう。
また、HSPの中にエンパスがあるとされています。エンパスの人はHSPの体質をもっていますが、HPSの人がエンパスとは限らないのです。
エンパス体質の人が向いている仕事とは?
エンパス体質の人が向いているのはどんな仕事なのでしょうか。
エンパス体質の人は他の人の感情やエネルギーを強く感じ取ってしまうため、一人でできる仕事や自然と関われる仕事が向いているといえます。
一人でいれば他の人の感情やエネルギーに影響されることはありませんし、自然に関わっていれば心が落ち着いて仕事ができるでしょう。
さらに休みが取りやすい仕事は、体調を崩しやすいエンパス体質の人には大切なポイントとなるはずです。
突然の体調不良を起こす場合もあるため、休みが取りにくい仕事の場合、負い目を感じたり、周りに迷惑をかけてしまっているなどと考えたりするでしょう。そのため余計なストレスを抱えてしまうのです。休みを取りやすい仕事・職場かどうか把握してから応募してみましょう。
下記にエンパス体質の人に向いている仕事をまとめてみました。
カウンセラー
カウンセラーはストレスや悩みを抱える人々の心の健康を改善する仕事です。
心理カウンセラーなどのさまざまな資格があり、国家資格と民間資格でカウンセラーの資格を取得できます。
心理カウンセラーは医療や福祉、教育、研究など、さまざまな分野で活躍の場を広げているようです。
カウンセラーの種類を説明していきます。
公認心理士
日本における心理職初の国家資格です。
心理的にサポートが必要な人やその関係者に対して、相談や助言を行う仕事です。
臨床心理士
公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定する公的資格です。
投薬を行わず、さまざまな心理学的な方法を用いて相談者の心の問題にアプローチする仕事です。
認定心理士
公益社団法人日本心理学会が認定する民間資格です。
心理学の基礎的な知識や技能をもっていると証明するために作られた認定試験で、大学で心理学を専攻した証となります。
認定心理士の資格をもっているだけでカウンセラーになれるわけではなく、カウンセラーの第一歩を踏み出していると証明できる資格のことです。
応用心理士
日本応用心理学会が認定する認定資格で、心理学の専門家として認められます。
さまざまな心理学を専門的に学んだことが認められるため、企業の管理部門、医療系、教育系など多種多様な場面で活躍できます。
産業カウンセラー
一般社団法人日本産業カウンセラー協会が認定する民間資格です。
職場でカウンセリングを行うカウンセラーで、心理学的手法を用いて、働く人たちが抱える問題を解決できるようにサポートする仕事です。
チャイルドカウンセラー
一般財団法人日本能力開発推進協会 (JADP)が認定する民間資格です。
いじめや不登校など、さまざまな子どもの問題に対して、カウンセリングを用いて解決できるようにサポートする仕事です。
認定メンタル心理カウンセラー
一般社団法人日本能力開発推進協会(JADP)が認定する民間資格です。
人間関係などのさまざまなストレスを抱えている人に対して、心理学の知識や技法を用いて解決できるようにサポートする仕事です。
アロマセラピスト
天然の植物やハーブ、花などから抽出した精油(エッセンシャルオイル)を使って、人々の心や体を癒す仕事です。
アロマトリートメントと呼ばれる、エッセンシャルオイルを用いてマッサージを行う施術や、カウンセリングなどの業務があります。
占い師
さまざまな方法で人の心の中や運勢などについて、判断・予言をする仕事です。
占い師になるためには、特別な試験や資格は必要ありません。
占い師になるための占術を身につける学校に通ったり、プロの占い師に弟子入りしたりして勉強していきます。
士業
士業とは「〇〇士」という専門資格の職業の俗称です。弁護士、行政書士、公認会計士、税理士といった職業のことをいいます。
士業の種類は下記のとおりです。
士業の種類
- 弁護士
弁護士資格を得て弁護士登録されたのち、高度な法律の知識を用いて、人々の権利や利益を守る仕事です。 - 司法書士
裁判所や法務局などに提出する書類の作成や、不動産登記、商業登記などを依頼主に代わって行う仕事です。 - 行政書士
依頼主からの官公庁へ提出する各書類を作成、手続きを代行する仕事です。 - 弁理士
「知的財産法」を取り扱う法律家。発明した人が損をしないように、特許や商標などを特許庁に出願して登録する仕事です。 - 公認会計士
「監査」「税務」「コンサルティング」が主な仕事で、監査法人、コンサルティング会社、企業の財務・経理などで活躍をしている人が多いです。 - 税理士
所得税や法人税、相続税などの申告を代行すること、相談を受けることがメインの仕事です。 - 中小企業診断士
中小企業の経営に関するコンサルティングの仕事です。 - 土地家屋調査士
不動産登記の専門家であり、不動産所有者からの依頼により表題登記の申請を行うことがメインの仕事です。 - 社会保険労務士
雇用や社会保険、労働問題、公的年金の分野では唯一の国家資格で、社会保険や労働関連の法律の専門家。人事や労務管理の仕事を行います。 - 不動産鑑定士
土地や不動産の経済価値を判定・評価する仕事です。
Webライター
Webメディアに掲載する記事を執筆する仕事です。
在宅にて一人で執筆することも可能で、他の人と関わらずに仕事を進められます。常に他の人とコミュニケーションを取らなくてもいいので、他の人からの感情やエネルギーを察知せずに仕事ができます。
農業
農業は食べ物を作る仕事です。土を耕し種や苗を植え、作物がすくすく育つように肥料や水やりをして収穫をします。
収穫をするまでは日々雑草を抜いたり、肥料を与えたりして手入れをしなければならず大変です。
しかし、人と関わらずに行える仕事ですので、人の感情やエネルギーを察知して精神的にダメージを受けてしまうことはありません。
エンパス体質の人は、人の心に寄り添って話を聞けるため、人から相談されやすい傾向にあります。ですからカウンセラーやアロマセラピスト、士業などの仕事が向いていると言えるでしょう。
しかし、相談者の感情やエネルギーを受けてしまい、感情が左右されてしまう懸念点もあります。上司が高圧的な人であったり、納期を執拗に迫られたりするなど、緊張を強いられる環境では心身ともに疲れてしまうのです。ですから自分一人で行える仕事や、自然に関わる仕事を選んでみてもいいでしょう。
エンパス体質の人が仕事を続けるためのコツ
エンパス体質の人は、他の人の感情やエネルギーを敏感に察知してしまうため、仕事を続けるためにはコツが必要です。
下記に続けるためのコツを説明していきます。
長時間の勤務はNG
エンパス体質の人は、長時間の仕事に向いていません。
人の感情やエネルギーを敏感に察知してしまい、自らの体調やメンタルの状態を崩してしまう危険性があるからです。
長時間にわたる勤務の可能性がある場合、休憩を挟みながら行いましょう。
生活リズムを整える
仕事が忙しく睡眠不足や疲れなどで体調が優れないと、ミスやトラブルを引き起こしやすくなります。
慣れない仕事の場合はとくに注意が必要です。仕事に慣れていないと時間がかかり、残業や自宅に帰ってからも仕事をする場合があります。
しかし、体調管理を一番に考え、生活リズムを崩さないようにしましょう。
一人の時間が取れないと厳しい
エンパス体質の人は、周りの人の感情やエネルギーを敏感に察知してしまうため、他の人よりも疲れやすい傾向にあります。
ですから、自分の居心地がいい場所で過ごすことを意識しましょう。
お風呂に浸かってゆっくり疲れを取る、アロマを焚いた部屋でリラックスする、ウォーキングをして汗を流すなど、自分なりに気分転換やリラックスできる方法を探してみましょう。
勤務中も一人になれる時間をみつけて、気分転換してみるのも効果があります。お昼休みは一人で過ごす、休憩時間を定期的に取って一人の時間をつくるなど試してみましょう。
【まとめ】エンパス体質の人が向いている仕事は一人の時間を持てる仕事
エンパス体質の人は、人に寄り添って話を聞ける傾聴力が優れている人も多く、相談されることも多いでしょう。
そのため、カウンセラーなど相談者の問題を解決できるようサポートする仕事が向いているといえます。
さらに、一人で黙々と行えるWebライターや自然と関わる農業という選択肢もあります。
しかし、自分の体調を崩すまで仕事をすることのないよう注意しましょう。
自分なりにストレス発散できる方法を探し、生活リズムを崩さないよう心がけて仕事を続けていきましょう。